米陸軍MHSトライアルに提出されたグロック19と23の画像が公開

ミリタリーブログサポートチーム

2017年06月29日 15:28


Photo by Glock
SIG P320の勝利に終わったアメリカ陸軍の新制式ハンドガン選定トライアル。その後、各社から提出モデル、ないしはそれらを意識したモデルがリリースされているが、一番の対抗馬と思われながらも落選したグロックの提出モデルの画像が海外の銃器関連メディア「The Firearm Blog」で公開された

FN社が新ハンドガンFN509を発表 米陸軍トライアル提出モデルをブラッシュアップ - ミリブロNews
S&W社 アップデート版M&Pである「M2.0」を正式に公開・販売を開始 - ミリブロNews
The Firearm Blogによると、グロックはトライアルに向けて9mm口径の19MHSと.40口径の23MHSを用意したが、最終的に19MHSのみが提出されたようだ。「MHS」の「M」、つまりモジュラー性を意識してフルサイズ版とコンパクトの2丁を提出したメーカーが多かった中で、1丁のみを提出したという事実は興味深い。

19MHSはグロック17のフレームに、19のスライドを載せたものでランヤードリングとフレアしたマグウェルを備えている。テクスチャやフィンガーグルーブのないデザインなどは、法執行機関向けモデルと似ている。

Photo by Glock

法執行機関向け「グロック17M」の写真がリーク - ミリブロNews

何よりフレーム両側に増設されたスライドストップと、サムセフティが目を引く。射撃後、トリガーに指やその他の異物がひっかかったままホルスターに収めて暴発する事故は時々ありこれはグロックのようなトリガーセフティだけでは回避できない。

Photo by Glock


23MHSも同様の仕様だ。

Photo by Glock

これらと同一の仕様のものが一般販売されるかどうかは不明としている。グロック社は1982年にオーストリア陸軍にサムセフティ付きのグロック17を納入しているが、これまで一般向けにはこうしたモデルを販売していない。このままお蔵入りになるのか、何らかの形で表に出てくるのかも気になるところだ。


Photo from The Forgotten Weapons

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201707
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

関連記事