グリーンベレー&総合格闘家のティム・ケネディ氏が創設した戦闘訓練提供企業「シープドッグ・レスポンス」

ミリタリーブログサポートチーム

2017年06月29日 16:07

米陸軍特殊部隊・グリーンベレーの隊員として活躍しながら、総合格闘家としても活躍したティム・ケネディ(Tim Kennedy)の創設した戦闘訓練サービス提供企業:シープドッグ・レスポンス(Sheepdog Response) の活動を追ったドキュメンタリー映像「Tim Kennedy SDR」のトレーラーが公開された。

本作は映像クリエーター:アミール・エブラヒミ(Amir Ebrahimi)率いる METRIC NINE PRODUCTIONS が製作を手掛けており、その本編は近日に公開を控えているとのこと。

Photo from Sheepdog Response


Photo from Tim Kennedy
ティム・ケネディは、グリーンベレー隊員でありながら UFC や Strikeforce に参戦した元総合格闘家である。2001~2016 年の戦績は 18 勝 6 敗、2017 年 1 月に自身のフェイスブックで総合格闘技からの引退を表明している。ヒストリーチャンネルのリアリティー番組「Hunting Hitler」や Spike の「Deadliest Warrior」シリーズなどのテレビ番組、WEBラジオ、退役軍人9名からなる“Ranger Up”が手掛けたゾンビ映画「Range 15」など、以前よりメディア出演の機会が多い。

参考動画:「VIDEO: After Sniper Attack, Police Receive Special Training」

大学在学中の 2001 年に総合格闘家としてデビューを果たし、大学卒業後の 2003 年に陸軍入隊。空挺訓練や特殊部隊資格課程(The Special Forces Qualification Course :SFQC) を修了し、2005 年にグリーンベレー隊員としてノースカロライナ州フォートブラッグの第 7特殊部隊グループ (7th Special Forces Group / 7th SFG)のアルファ作戦分遣隊(Special Forces Operational Detachment Alpha:SFOD A)へ配属されている。レンジャースクールでは栄誉賞を獲得。スナイパースクールも修了しており、軍事射撃大会や狙撃競技会で好成績を収めている。スナイパーとしてイラク、アフガニスタン、南米、カリブ海諸国など世界中の戦地に派遣され、ウサーマ・ビン・ラーディン捕獲作戦にも参加し、Vデバイス付銅星章(Bronze Star Medal with V device)を受勲している。陸軍格闘術(Modern Army Combatives)黒帯保有者。

2009 年にテキサス陸軍州兵(Texas Army National Guard)へ異動したが、現在はグリーンベレーに復帰している。所属部隊は明かされていないが、アルファ作戦分遣隊で特殊部隊武器軍曹(Special Forces Weapons Sergeant:通称 18B)を務めている。

参考動画:「Tim Kennedy talks about the difference between Special Operations and Army Special Forces 」

シープドッグ・レスポンスは、ティム・ケネディと NRA 認定銃器インストラクターで弁護士のブレイク・ヘイズが、2015 年にテキサス州オースティンで創業した。軍、法執行機関、民間、それぞれに応じたトレーニングコースが設定されており、元レンジャーなどの退役軍人を中心としたインストラクター陣が指導にあたっている。

Text: 弓削島一樹 - FM201707
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