ガーミンが超長距離射撃スナイパーを支援する新作リスト型GPSナビ「Foretrex 701 Ballistic」を発表
ガーミン(Garmin)が、アウトドア、タクティカル用途向けとなる新作のリスト装着型GPSナビゲーター「フォアトレックス(Foretrex)601」と「Foretrex 701バリスティック(Ballistic)」を発表した。
両モデルは、内蔵されているGPS、GLONASS、Galileo衛星システムによって、世界中のあらゆる場所で装着者のサポートを可能としている。また、Foretrex 701 Ballisticにおいては、Applied Ballistics Eliteソフトウェアによって、長距離射手のための目標設定ソリューションが追加されている。Foretrex 701 Ballisticは、今年1月に全米ライフル協会主催によりおこなわれた長距離射撃競技会「キング・オブ・2マイルズ(King of 2 Miles)」において初めて投入されており、メーカー曰く「その効果は折り紙付きだ」とのこと。
精密射撃において、ターゲットを捕捉し引き金を引くまでには、多くの要素を組み入れるために様々な装置を必要とする。そのため、それらを取り出す作業は面倒なものとなってしまうが、AB射撃制御システムが搭載されたこの装置が手首に巻き付けられていることで、余分な動作を抑えながら、より効率的にこなすことができるようになる。
ABエリートには、「AB弾道ライブラリー(Applied Ballistics bullet library)」がインストールされており、射手は風速、気温、湿度、距離、射撃方向など様々なパラメーターを入力でき、地球の自転によるコリオリ効果、ライフリングの回転によるスピンドリフト、空力跳起(Aerodynamic Jump)などを計算。また、空気中を移動する弾の「抗力」に関して数百もの弾種のデータベース(Drag Models)を持ち合わせるなど、超長距離射撃に必要な情報が提供される。
Foretrex: Navigate the World Hands-free
Foretrex 601および701は共に、単四型電池(AAAバッテリー)×2本で駆動し、ナビゲーションモードで48時間、ウルトラトラック(UltraTrac)モードで最大1週間、ウォッチモードでは最長1ヶ月間の連続使用を可能としている。もちろん、タクティカル用途にも耐えられるよう、本体は米軍の所謂「ミルスペック規格」(MIL-STD-810G standard)に対応した設計となり、耐熱、耐衝撃、耐水対策が採られている。
また、ガーミンが別展開しているアクションカメラ「VIRB」ともリモートで連携できるとのこと。
両モデル共7月に発売され、メーカー希望小売価格は、Foretrex 601が249.99ドル(=約2.8万円)、Foretrex 701 Ballisticが599.99ドル(=約6.8万円)となっている。
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