米陸軍でMHS選定ピストル「SIG P320」のテストが始まる

ミリタリーブログサポートチーム

2017年09月08日 12:59


Photo Credit: U.S. Army photo by Lewis Perkins
新型モジュラー・ハンドガン・システム(MHS: Modular Handgun System)として採用が決まったシグ・サワー社のP320ピストル。その実射テストが3日、米陸軍フォートブラッグの射撃レンジで始まった。今後数週間を掛けてフォートブラッグ内の様々なサービスメンバーがテストをおこなう予定にあるという。

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陸軍で携行火器の計画責任者を務めているクリスティナ・スミス(Christina Smith)大尉は、MHSの品質確認のために様々な試射レンジを飛び回った。「P320は兵士にとって適切な製品であることの確証が得れた」とスミス大尉は言う。


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試射を引き受けた「テスター」は一般兵士だけでなく、第160特殊作戦航空連隊の隊員、憲兵隊員、飛行士、整備員など幅広い職種から選ばれている。現場の兵士にとっては、日々の任務で携行する「道具」。そのため、幅広いテスターに試させることでサンプルの母数を稼ぎ、選定されたMHSが如何に適切な製品であったかの確証を得たかったことが背景にある。

この確認作業の中では、M4との相互運用性、寒冷地での機能性などが現場の声としてフィードバックされている。

これら膨大な作業を踏まえ、陸軍は「P320が配備されれば、現行M9以上に改良されており、耐久性、順応性と、その高いパフォーマンスが提供されるだろう」と自負している。

陸軍でのテスト以降、海軍、空軍、海兵隊の兵士らの試射が続く予定となっている。
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