2017年09月13日 13:20
テキストロン(Textron)傘下のベル・ヘリコプター(Bell Helicopter)社は7日、最新鋭ティルトローター機、「V-280バロー(Valor)」の組み立てを完全に終えたことを明かした。テキサス州アマリロにある工場で撮影された写真数点を添えて、今秋おこなわれる初飛行に一歩近づいたと語っている。
Photo from Bell Helicopter
Photo from Bell Helicopter
V-280バローは、陸軍で運用中の回転翼機、「UH-60ブラックホーク」「AH-64アパッチ」からのリプレイスを企図したもので、2014年8月に「将来垂直離着陸機(FLV: Future Vertical Lift)」計画に基づく「統合多目的技術実証機(JMR-TD: Joint Multi Role-Technology Demonstrator)」に選ばれている。
Photo from Bell Helicopter
Photo from Bell Helicopter
一般的なヘリコプターの2倍の速度、2倍の航続距離での飛行が可能で、その戦闘行動範囲は、500~800海里(=約930~1,500キロメートル)、巡航速度は280KTAS(Knots True Air Speed)(=時速約520キロメートル)を有する。軍で要求されるあらゆるミッションの完遂に必要なスピードとレンジを備えているばかりでなく、生産性とメンテナンス性も追求。洗練されたそれら特性を活かし、これまでの回転翼機では不可能だった作戦遂行を可能としている。
Photo from Bell Helicopter