プロスポーツ選手にも好評、退役米海兵隊員の考案したエナジーバー「コンディション・ワン」

ミリタリーブログサポートチーム

2017年11月29日 17:05


Photo from Condition One
米国で退役海兵隊員の立ち上げた企業が、飽和する「エナジーバー」市場において、現職の軍人はもとより、プロスポーツ選手の間で注目されている。


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「コンディション・ワン(Condition One)」を立ち上げたマシュー・デマイオ(Matthew DeMaio)氏は、2004年からの2年間を現役海兵隊員として、その後2年間を予備役兵士として軍に仕えた経歴を持つ。
予備役の頃、東アフリカ・モザンビークに派遣されたデマイオ氏。「現地では部隊から支給されていた糧食(MRE: Meal, Ready-to-Eat)をゆっくり口にするような時間もままならず、すぐ手に取ることができ、パフォーマンスを支えるための高い栄養価を持つ食事を摂ることの重要性を痛感した」「タンパク質と炭水化物を摂取する為に、異なる2種類のバーを摂取していた煩わしさがあった」と回顧。この時の経験が、その後の事業化に踏み出す切っ掛けとなり、アフリカから帰国してから、独自のレシピで製品化を目指している。

Photo from Condition One
「コンディションワン」は、過酷な任務をこなす兵士に向けて、筋肉疲労を回復させる良質の蛋白質やアミノ酸、エネルギーを賄うための炭水化物と脂肪などが1つで賄えるよう、天然素材・オーガニック成分で構成している。

また、海軍特殊部隊の精鋭SEAL隊員らに対して栄養面の支援をおこなっている専属栄養士にも働き掛けて製品の開発を進めており、現在までに、①チョコレート・ココナッツ・アーモンド、②パンプキン・ピーカン(ナッツ)、③アップル・シナモン、④レモン・ポッピー(ケシ)・シードと4種のフレーバーをラインナップ。価格はいずれも27.99ドル(=約3,120円)となっている。

製品は徐々に反響を呼び、現在までにNFLの某チームに提供されている他、メジャーリーグからも関心が寄せられるまでになっているという。大手軍事ニュースサイトのミリタリードットコムによると、コンディションワンは、こうした引き合いの拡大に伴って、最大でも月産3,000本ほどだった生産能力の強化を図り、今後はその30倍となる月産90,000本体制を構築し、アマゾンを使った販路拡大も視野に入れている。デマイオ氏は、ブラックライフルコーヒーのような、退役軍人による退役軍人支援企業の確立を目指している。
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