米海兵隊が2018年終わり頃に新型のジャングル用戦闘服とブーツの製造に着手

ミリタリーブログサポートチーム

2017年12月13日 16:08


U.S. Marine Corps photo by Monique Randolph
米海兵隊が、2018年終わり頃にジャングル地帯向けの新たな戦闘服(トロピカルユニフォーム)とブーツの製造に着手する。
海兵隊は6月から9月末に掛けて、ハワイを拠点とする第3海兵連隊・第3大隊の兵士、総勢400名が協力する中で、オアフ島の様々なロケーションを使って、トロピカルユニフォームとブーツの試作を使った第4回目となる最終評価を終えている。一連のテストにおいては、5種のファブリックと4種のブーツが試されており、絞り込み選定の結果、ファブリックは1種に決定したものの、ブーツについては3種が残ったままだった。

U.S. Marine Corps photo by Monique Randolph


U.S. Marine Corps photo by Monique Randolph
トロピカルユニフォームは、現行の戦闘服(MCUU: Marine Corps Combat Utility Uniform)と同じくナイロン/コットンによる繊維混合ながらも、繊維の構造が異なり、その重量も30%の軽量化を実現している。こうしたことから、テストに協力した兵士からは「速乾性があり、軽量だ」「パジャマのような感覚だ」とする評価の声が挙がっており、概ね開発側の狙い通りとなる反応が寄せられている。なお、軽量化と速乾性だけでなく、山岳地や植物が鬱蒼と茂る熱帯地で兵士を保護するよう、肘や膝、鼠径部に耐摩耗性の高い素材を配している。

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U.S. Marine Corps photo by Cpl. Molly Hampton


U.S. Marine Corps photo by Cpl. Molly Hampton


U.S. Marine Corps photo by Cpl. Molly Hampton
一方でブーツの方はというと、ダナー、ベイツ、ロッキーから寄せられた3種の試作品がテストに供されており、3社の試作品全てが受け入れられるという可能性もあるようだ。

これら新装備は、ロバート・ネラー(Robert Neller)海兵隊総軍司令官が直々に指示を下した経緯を持っており、「ワールドワイドに展開する海兵隊にとって、あらゆる環境に適応する兵士のためのオプション」として位置付けられている。なお、今回の戦闘服とブーツについては、海兵隊全軍での配備ではなく、熱帯地方へのディプロイメントを控える隊員を対象とした限定的な支給となるようだ。
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