弾倉に弾を入れっぱなしにするとスプリングはどれくらい縮むのか5年半かけて実験した動画が公開

ミリタリーブログサポートチーム

2017年12月14日 17:35


Screenshot from YouTube Video
「弾倉に弾を入れっぱなしにして保管してしまったので使い物にならなくなってしまった」「○年前に弾を入れたまま放置していた弾倉が何の問題もなく使える」……この2つの矛盾する論をしばしば見かけるが、実際のところどういう変化があるのか5年半かけて実験した人がいる。

YouTubeチャンネル「Shadetree Armorer」にて公開された動画では「使用した後、毎回弾を抜いて保管した弾倉」「使用した後、毎回弾を入れたまま保管していた弾倉」を分解し、スプリングの変化を観察している。
左の5本がS&W M&P(5年半実験)、次の4本がグロック21(4年間)、最後の3本がルガーLC9(4年間)である。「U」は弾を抜いていたもの、「L」は弾を入れたまま保管していたもの。「L-S」はその中でも、コンシールキャリー用として常時銃に挿入されていたものを指す。

Screenshot from YouTube Video

スプリングの比較。「L」のほうが明らかに短くなっているものが多い。ただし形状やテンションの変化は少なく、通常使用では大きな問題がなさそうであるという。

Screenshot from YouTube Video

「U」「L」双方ともスムーズに動作した。心配されたスライドストップの動作も問題がなかったようだ。

Screenshot from YouTube Video

コンシールキャリーやホームディフェンスでは、すぐに使用できるように弾倉に弾を入れっぱなしにしておくケースが多い。そのため長期の使用における弾倉の劣化は大きな問題になる。これを嫌ってリボルバーを推奨する専門家もいる。

実験の結果を見る限り大きな問題はなさそうであるが、弾倉を複数用意しておきローテーションするのがベターであるのかもしれない。エアソフトガン用弾倉のスプリングは実銃用ほどには強く、耐久性の高いものではないのでより注意したほうがよいだろう。


Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201712
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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