国防にも穴が…米国南部の州は「肥満率」が高過ぎて陸軍の新兵採用を困難に

ミリタリーブログサポートチーム

2018年01月16日 14:52


U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. Mark R. W. Orders-Woempner
米国の南部の州では、肉体的な側面において、新兵採用に適した人材を見つけ難い状況にあることが分かった。

Figure: States ranked by quartiles of cardiorespiratory fitness of males (A) and female (B) U.S. Army recruits and training-related injury incidence of male (C) and female (D) U.S. Army recruits entering basic training from 2010-2013.
シテダル・サウスカロライナ軍事大学が主導し、陸軍公衆健康センター(APHC: U.S. Army Public Health Center)と心臓協会(AHA: American Heart Association)協力の下、2010年から2013年にかけて陸軍に入隊した新兵を対象として、初期身体検査やランニング計測をおこない、基礎訓練後の負傷率を調べたところ、南部11州においては、軍の募集用件に満たない「肥満体型」が多く、負傷する確率も高かったという。

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なお、やり玉に挙がった南部11州とは下記の通り。
南部11州:
アラバマ州、アーカンソー州、フロリダ州、ジョージア州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、オクラホマ州、サウスカロライナ州、テネシー州、テキサス州、ウェストバージニア州

調査に当たった研究者は今回の結果を受けて、「国家の安全保障に大きな影響を与えている」と警鐘を鳴らし、体育課程の再考や、日常での歩行を促すためにも、歩道整備といった社会インフラの改善にも取り組むことが必要だとしている。
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