米海兵隊が厳しい寒さの中で展開するため、新たな専用「ブーツ」と「靴下」の取得を計画
Photo by Lance Cpl. Matt Myers
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米海兵隊が、寒冷地環境下における兵士のパフォーマンス向上を狙って、2種類の『極寒用ブーツ(ICWB: Intense Cold Weather Boots)』と、『靴下(ICWS: Intense Cold Weather Socks)』の購入を計画している。2,000足のブーツと50,000足の靴下が、計4つの事業者を通じて9月28日までに供給される予定だ。
連邦事業機会(FBO: Federal Business Opportunities)で発出された公告によると、ブーツ供給事業者として、①ベルビル(Belleville )、②ダナー(Danner)の2社が、また靴下の供給事業者として③Fits Technologyと④Ellsworth & Companyの名が挙がっている。
現在のところ、海兵隊には華氏-20度(=摂氏約-29度)~華氏-7度(=摂氏約-22度)という寒冷地環境に適したブーツを持ち合わせていない。海兵隊戦闘ブーツ(TWMCCB: Temperate Weather Marine Corps Combat Boot)は華氏20度(=摂氏約-7度)~華氏60度(=摂氏約16度)の気温に、そして極寒防湿ブーツ(ECWVB: Extreme Cold Weather Vapor Barrier Boot)は華氏-65度(=摂氏約-54度)~華氏-20度(摂氏約-29度)用に設計されている。
ソックスは、現在海兵隊員が使用しているポリプロピレン羊毛よりも多くの羊毛を含有することになり、撥水性や快適性、断熱性の向上にも期待が寄せられている。
U.S. Marine Corps photo by Sgt. James Treviño
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システム司令部(MARCORSYSCOM)の「計画監督・歩兵戦闘装備(PM ICE: Program Manager, Infantry Combat Equipment)」は、2018年12月から2019年3月までの期間に渡ってフィールドユーザー評価を実施する予定。ウィスコンシン州フォート・マッコイの山岳戦訓練センターならびにノルウェーで、被験者となった兵士らかのフィードバックデータの入力をおこなうとしている。
なおこの件については、陸軍も類似のブーツとソックスで評価を実施しているため、実験結果の一致がみられる製品になる可能性がある。
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