米陸軍 H&K G28E-110小銃ベースの新型分隊支援火器(SDMR)を9月から配備開始予定

ミリタリーブログサポートチーム

2018年06月13日 18:34


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アメリカ陸軍は、7.62mm口径の新型分隊支援火器(SDMR)の旅団レベルでの配備を9月から開始すると発表した。

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SDMRはM110A1 CSASSと同じく、H&K社のG28E-110小銃をベースにした小銃。2015年に行われた調査では、一般的な歩兵の戦闘距離は300メートル以下、狙撃兵は600メートルから先であったことが判明しており、SDMRはこのギャップを埋める存在となる。M80A1弾薬、あるいはXM1158先進徹甲弾の使用が想定されており、これに併せてCSASSとはライフリングのピッチが変更されている。

また、7.62mmの新型火器配備計画と同時に、7.62mmの軽量弾薬の開発も進んでいる。M240軽機関銃などの支援火器は大量の弾薬を必要としており、この携行量を増やすには軽量化が欠かせない。

現在はステンレスの射出成形、真鍮とポリマーのハイブリッド、ステンレスとポリマーのハイブリッド薬莢の開発と評価が進んでいる。陸軍だけでなく、SOCOMや英軍とも共同で開発しており、2021会計年度中に評価試験を終え、22年度から配備開始を計画している。また7.62mmだけでなく、.50口径など他の弾薬への適用も計画されているという。

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Source: Army to field Squad Designated Marksman Rifle in September | Article | The United States Army

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201806
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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