SOCOM向け拳銃用マイクロドットサイトをTrijicon社が受注決定 総額約760万ドル

ミリタリーブログサポートチーム

2018年08月28日 20:35


Photo from Trijicon for Illustration Purpose Only
拳銃のスライドに搭載する小型のドットサイトの納入について、米海軍海上戦闘センター(NSWC)はTrijicon社とIDIQ(数量未確定)契約を締結した。今後5年に渡り最大762万ドル分のドットサイトが納入され、SOCOM隷下の部隊で使用される。
SOCOM向けドットサイトとして納入されるのはTrijicon社の「RMR」シリーズ。ドットの色や形状、サイズはもちろん、トリチウム使用の有無、外部光の利用など様々なバリエーションが存在するが、そのいずれになるかは明記されていない。特殊な形状によってレンズへの衝撃を抑えているのが特徴で、水深20メートルまでの防水機能も有する。

SOCOM、アメリカ陸軍特殊部隊は数年前から使用する小火器・光学照準器のアップデートを進めている。今回の契約はそのうちの「MAS-D HRS(Miniature Aiming System - Daylight Handgun Reflex Sight……昼間用小型照準器 拳銃用投影式照準器)」と称されるもので、以前公開されたロードマップでは視野が広く、障害物の多い入り組んだ環境でも素早く照準する能力を獲得する目的で配備されることなっていた。

Image from USASOC

実際にどのような目的で配備されるかどうかは不明であるが、同じロードマップでは秘匿の容易な「FLVCP(将来型低視認・秘匿拳銃)」として、ドットサイトを搭載したグロック19が示されている。

Image from USASOC

先日来、アメリカ軍は警護・コバートオプス向けに秘匿しやすい小型火器の取得を進めている。拳銃用のドットサイトは拳銃の携行性を損なうことなく装着でき、またシールドや警護対象者をハンドリングしながらでも容易に照準することができるようになることから、あるいはこうした任務への応用が考えられている可能性もある。

Photo from Trijicon for Illustration Purpose Only

参考:アメリカ陸軍 9mm口径のサブコンパクトウェポン(SCW)選定コンペを再開 - ミリブロNews

Source: Contracts for Aug. 14, 2018 - U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE > Contract View

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201809
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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