米ADS社 L3社と共同で『PVS-14』暗視装置の延命補修プログラムを提供開始

ミリタリーブログサポートチーム

2018年11月08日 19:26


Photo from U.S. Army National Guard
潜水機材を軍に納入することからビジネスをスタートさせたアメリカの軍事納入業者、Atlantic Diving Supply(ADS)社が、暗視装置大手のL3社と共同して、PVS-14の延命補修プログラムを提供開始した。

Photo By: Cpl. Emmanuel Martinez
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PVS-14は西側諸国で広く用いられている暗視装置だが、これらの個体の中には10年以上使用され、性能が劣化しているものも多い。しかし暗視装置は高価で、一般部隊や、各地の司法執行機関では新規購入のための予算獲得は難しいものがある。

ADS社が提供するのは、暗視装置の要である増倍管の交換と脱落・破損部品の補充を行うオーバーホールサービス。特に増倍管は従来の緑色蛍光体から最新の白色蛍光体を使用したものに変更され、新規購入よりも安く、実質新品の性能をもつPVS-14が手に入るようになるという。


Photo from ADS
最新型のENVG-Bでは、従来の暗視画像とサーマルスコープの画像を重ねて輪郭を強調するなどして情報量を増やしているが、暗視装置自体の原理は大きなブレイクスルーがあったわけではない。軍事費圧縮の圧力が高い昨今、小火器や車両、航空機など、あらゆる分野でこうした延命・現代化改修プログラムが提供されている。

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ソース:L3 Night Vision Device White Phosphor Upgrade | ADS, Inc. Sustainment

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201811
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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