民間軍事会社『Blackwater』の舞台裏に迫る、創業者E.プリンス氏を題材とした映画製作が発表
Photo: Melissa Golden/Redux
クリント・イーストウッド監督・主演の犯罪映画「運び屋」(原題:The Mule / 日本公開2019年3月8日)を手掛けた映画製作会社:インペリアル・エンターテイメント(Imperative Entertainment)が、元シール(ST-8)で民間軍事企業ブラックウォーター社の創業者:エリック・プリンス(Erik Prince)氏を題材とした映画を製作すると発表した。
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脚本は、2013年に発行されたブラックウォーター社の舞台裏を綴ったエリック・プリンス氏の著書「Civilian Warriors: The Inside Story of Blackwater and the Unsung Heroes of the War on Terror」と、2009年のヴァニティ・フェア誌に掲載されたジャーナリスト:アダム・シラルスキー(Adam Ciralsky)による記事「Tycoon, Contractor, Soldier, Spy.」に基づき、トム・クルーズ主演映画「コラテラル」を手掛けた脚本家:スチュアート・ビーティー(Stuart Beattie)と、トム・ハーディ主演映画「クライム・ヒート」を監督したミヒャエル・R・ロスカム(MichaëlR. Roskam)が共同で執筆する。また、ロスカム監督は、本作でメガフォンをとる予定。ダン・フリードキン、ブラッドレイ・トーマスなどがプロデューサーを務める。現時点でキャストは発表されていない。
Civilian Warriors: The Inside Story of Blackwater and the Unsung Heroes of the War on Terror
エリック・プリンス氏は、海軍除隊後の1997年に特殊部隊向けの戦闘訓練サービス提供企業としてブラックウォーターUSAを設立。2000年代から米国務省の警備業務を担当するようになり、中東などの戦闘地域での活動が多くなった。2007年に同社コントラクターによってイラク市民17人が殺害されたことが発覚。同社によるトラブルが以前から問題となっていた為、これを機に厳しい調査が開始された。プリンス氏は2009年に社長を辞任し、2010年に同社を売却した。
Source:
Blackwater Founder Erik Prince Getting Movie Treatment
Text: 弓削島一樹 - FM201901
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