SiOnyx社 米軍とデジタル視覚拡張システムの暗視センサ試作で2000万ドルの契約

ミリタリーブログサポートチーム

2019年02月08日 20:00


Photo from Lockheed Martin
米軍がマイクロソフト、ロッキード・マーチンらと開発をすすめている統合視覚拡張システム(IVAS)のための暗視センサの試作について、SiOnyx社と2000万ドル分の契約を結んだ。
統合視覚拡張システム(IVAS)は様々な情報を一つのヘッドマウントディスプレイに統合するAR(拡張現実)技術。頭部、胴体、火器などに装着されたカメラの映像だけでなく、戦術情報なども表示することができる。以前、米軍が「Tactical Augmented Reality」としてコンセプトを公開している。

Tactical Augmented Reality - YouTube
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SiOnyx社はアメリカ・マサチューセッツ州を拠点に低光量環境用カメラセンサを開発する企業で、IVASの暗視カメラ用CMOSセンサを試作する。光電子倍増管を用いる従来の暗視技術ではなく、CMOSセンサからの信号を計算処理する、いわゆるデジタル暗視鏡技術となる。

カラーでHD解像度の暗視動画が撮影できるアクションカム「Aurora」など、既に民生用のデジタル暗視技術もリリースしている。

PVS-14 Gen 3 vs Aurora Color Night Vision Camera - YouTube

Source: US Army Awards SiOnyx $20 Million for Digital Cameras - Mönch Verlagsgesellschaft mbH

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201902
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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