ロシア陸軍中央軍管区が近代化改修版AK-74M自動小銃6,000丁を受領

ミリタリーブログサポートチーム

2019年07月25日 15:12


Photo courtesy of Kalashnikov for illustration purpose only.
ロシア軍中央軍管区のミハイル・クジン少将は、同管区の部隊が近代化改修AK-74M自動小銃6,000丁を受領したと発表した。諸兵科連合部隊、偵察部隊に配備される。

制式名称KM-AK、俗に「obves(Обвес)」と呼ばれる近代化改修キットは、カラシニコフ社を中心に開発されたもので、2015年ごろから軍事パレード等で改修された自動小銃を目にするようになった。

参考:近代化改修キットを装着した AK74M が戦勝記念日パレードに登場 - ミリブロNews
近代的自動小銃では必須の要素である拡張性と操作性を向上させることが主な目的であり、大型化されたマズルブレーキ、ピカティニー規格のアクセサリーレール付きハンドガードとダストカバー、デザインが改善されたセフティとグリップ、伸縮し基部から折りたためるストックなどで構成される。クジン少将によれば偵察部隊に配備されるAK-74Mについてはサイレンサーと同時に支給され、部隊の秘匿性が高まったという。

参考:カラシニコフ純正の「AK近代化改修キット」の動画が公開 - ミリブロNews

ロシア軍は既により新型のAK-12と、従来の7.62x39mm弾を使用するAK-15自動小銃を採用しているにもかかわらず、今回、近代化改修されたものとはいえ旧モデルであるAK-74Mを購入した点が興味深い。直後、カラシニコフ・コンツェルンが8,000丁のAK-12を中央軍管区に納入したとプレスリリースを出している点を含め、ロシア軍の自動小銃交代の遅滞を伺わせるものといえる。

参考:
ロシア国防省がカラシニコフ・コンツェルンのAK-12とAK-15自動小銃を制式採用 - ミリブロNews
ロシアが新小銃「AK-12」「AK-15」×計15万挺を発注。陸軍は2021年までの3ヶ年を掛けて受領予定 - ミリブロNews

Source: В ЦВО поступили 6000 автоматов АК-74М последней модификации : Министерство обороны Российской Федерации, АК-12 поступил на вооружение Центрального военного округа

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201907
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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