Elite Defense is premiering the latest in advanced holographic technology from ELCAN at the #ShotShow in booth 32411. #SpecterHCO

Posted by Elite Defense on 2016年1月19日

米ネバダ州ラスベガスで、現地時間 1 月 19 日 (火) ～ 22 日 (金) に開催されている SHOT Show に合せて、エリート・ディフェンス (Elite Defense) 社が、先進ホログラフィック技術を投入した最新のエルカン (ELCAN) 製の光学照準器「スペクター (Specter) HCO (Holographic Combat Optic)」を発表した。

ELCAN 製の光学照準器と言えば、同じ「スペクター」のシリーズ名を冠した等倍・4倍オプティクスの「DR (Dual Role)」が真っ先に思い浮かぶところだが、この他に「OS3.4x optical weapon sight」「TR 1-3-9x Tri-FOV Military Combat Weapon Sight」がある。

ELCAN について
ELCAN 製品は、米国の軍需企業であるレイセオン (Raytheon) 社のグループ傘下にある、 カナダ オンタリオ州ミッドランドの Raytheo ELCAN Optical Technologies 社が開発を手掛けている。

同社は、カメラの「ライカ」で知られるドイツのエルンスト・ライツ (Ernst Leitz) と米国のヒューズ・エアクラフト (Hughes Aircraft) を創設企業としている。その経緯から「ELCAN」の名は「Ernst Leitz CANada」を意味する頭字となっている。

また、現地から最新レポートを投稿している戦術装備ニュースサイト Soldier Systems Daily (SSD) によると、この新型ホロサイトは CR123A を電源とし、通常設定で 1,200 時間の作動を謳っているとのこと。視野の広さやアルミ製ハウジングによる強度向上についても伝えている。

そして、ある意味で最大の関心事でもある「サーマルドリフト」については、ELCAN は華氏 -40 度～ 160 度 (＝約摂氏 -40 度～ 71 度) の範囲でサーマルドリフトが無いことを徹底して検証してきたようだ。また、光学経路に可動部品が無いことから、湿気の侵入する余地が無いとも伝えられている。

SSD ではこの一件を「これは本当にビッグニュースだ」と紹介。これは既報の通り、「温度変化や高い湿度の中で謳われている精度を示さない (最大で 4MOA (100 メートル先に対して 10 センチメートル) の誤差が生じる) 」として、政府から「詐欺」の烙印を押された L-3 Communications「EOTech」のホロサイトの一件が背景にある。30 億円の賠償で和解となったこの一件は、震源地である米国内だけにとどまらず、大きな衝撃を与えている。

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多くの人の耳目を集めるきっかけとなった 1 つこそ、今回のエリート・ディフェンス社に他ならない。同社は、L-3 EOTech 社にとって最大の販売代理店であったが、EOTech ホロサイトの取扱い停止をおこなっていた。

Soldier Systems Daily 2016/01/19
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