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米陸軍、スマート光学機器導入を検討

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米陸軍が歩兵向けスマート光学機器の導入を検討しているとMilitary.comが伝えている。

記事によると、検討されているスマート光学機器は、分隊長の操作によって目標がタグ付けされると、隊全員の光学機器にタグが表示され、目標の位置を共有できるというものだ。

近年、陸軍はDARPA(国防高等研究計画局)が開発する「ワンショット・スナイパー・システム」や、トラッキングポイント社が開発する「トラッキングポイント」など、あらゆるタイプのスマート・スコープ・テクノロジーをテストしている。

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テキサス州オースチンのトラッキングポイント社は、コンピューター内蔵のハイテク・ライフル・スコープを開発している企業だ。伝説的スナイパーであり「アメリカン・スナイパー」で映画化もされたクリス・カイルは有名だが、その未亡人タヤ・カイルは、トラッキングポイント社のハイテク・スコープを使用して、NRAワールドチャンピオンのブルース・パイアットとの射撃競技で見事勝利を収めている。タヤ・カイル自身は高度な射撃技術を持っているわけではないが、ハイテク・システムにより、射撃経験の浅いユーザーでも射撃競技でプロを凌ぐスコアを叩き出せることを証明したのだ。

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現在、トラッキングポイント社は、7.62mmNATO口径のM800 DMRライフルや、.300BKL口径の.300ホグアウト・ライフルをリリースしている。価格はそれぞれ、M800 DMRが15,995ドル(約190万円)、.300ホグアウトが12,995ドル(約154万円)である。

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トラッキングポイント社は、同社のシステムがいずれ米陸軍に採用されると自信を持っており、同社によれば、米陸軍試験評価コマンド(ATEC)が新製品のテストを準備しているという。早ければ、三月にも陸軍は要求する条件を提示するとみられている。

しかし、一方で陸軍から懸念も指摘されている。一つは、高価であること。もう一つは、移動目標に対する「タグ付け」の難しさだ。もし、目標(敵兵)が民間人と共に移動している場合、誤って民間人にタグ付けしてしまうとも限らない。

これに対しトラッキングポイント社のスポークスマンは、引き続きシステムの改良を重ね、画像処理能力や自動目標捕捉の技術を向上させると話している。同社は、システムが人間の知覚能力より早く目標を捕捉することにより、システムを搭載したライフルの最大有効射程距離で目標と交戦できる能力を得ることを目指している。

Military.com 2016/01/19
Text: ポル - FM201601

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