ライフル射撃の世界最長距離記録が「3,849 メートル」に更新
大口径ライフルを用いた遠距離射撃の世界では日々誰かが記録に挑戦している。今回4210ヤード(約3849メートル)先の36インチ(0.91メートル)のターゲットを撃つという大記録が達成された。
記録を更新したのはHill County Rifles(HCR)のチーム。同チームは以前にも3600ヤード、3800ヤードの射撃を成功させており、今回も自らその記録を打ち破った。
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使用されたライフルはHCRのフルカスタムのもの。.375口径のアクションをマクミランのA3/5ストックにフィットさせている。スコープはNightforce Beast。特筆すべきはマウントで、超遠距離を狙うために250MOAも傾斜させている。銃身がかなり上を向くためゼロインは100ヤード(約90メートル)先に高さ16フィート8インチ(約5メートル)のターゲットを設置して行われた。
Image: Capture screen via Hill Country Rifles
こちらの動画は3800ヤードを成功させた時のものだが、1:22辺りにゼロイン用のタワー状ターゲットが写っている。
地球上では平地で4.5kmより離れたものは地平線に隠れてしまって見ることができない。目視で撃つ限界はもうすぐそこまで来ているのではないだろうか。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
3800 Yard Long Range Shot by HCR Team - YouTube弾丸が4210ヤードを飛ぶのに必要な時間は10.8秒。風速が秒速0.8m変わるだけで1メートル以上着弾が移動する。こうした射撃では専用の携帯コンピュータをつかって偏差を計算するが、ソフトウェアが4000ヤード超の射撃を想定しておらず人間が計算する必要があった。
地球上では平地で4.5kmより離れたものは地平線に隠れてしまって見ることができない。目視で撃つ限界はもうすぐそこまで来ているのではないだろうか。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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