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フランス軍のスナイパーが世界最長距離「3,695 メートル」のターゲット射撃に成功

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フランス国防省は 10 月 1 日、公式サイトを通じて、陸軍のスナイパーが世界最長距離 となる「3,695 メートル」のターゲット狙撃に成功したことを発表した。

この快挙を成し遂げたのは、第 1 アフリカ猟兵連隊 (1er RCA: Régiment de Chasseurs d'Afrique) に所属するベンジャミン (Benjamin) 准尉 (WO: Warrant Officer) で、「.408 チェイ・タック (CheyTac) 弾」が使用されている。(ちなみに、CheyTac USA の 408 M300 Intervention を使った場合の有効射程距離はカタログ値上で 2,500 メートル)

記録への挑戦に当たって、準備に 3 年の歳月が費やされたとのこと。なお、以前の記録は 3,400 メートル。

■参考:ロバエフ (Lobaev) 超長距離スナイパーライフル SVLK-14S 408 CT を使った 3,400 メートル (= 3,720 ヤード) の世界最長距離射撃 (当時) 映像
Full English version of LIFENEWS video about new long-range shooting record - 3720 yards (3400m) set by Lobaev rifle SVLK-14 S 408 CT
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2014 年 6 月の時点でベンジャミン准尉らのチームは、2,690 メートルの距離で、200 センチメートル四方のターゲットに対して 7 発中 4 発を命中させており、この時から今回の途方もない長距離射撃の実現を意識し始めたとしている。

しかし残念ながら 2014 年から 2015 年に掛けての冬の時期には長距離射撃の成功実現に向けた天候条件が整わずにいた。そこで、ベンジャミン准尉はこの期間を使用する武器の技術的側面の向上や、チームの調整に向けて有効活用に充てたと回顧している。

とりわけチームについては、ターゲットスポッター、ウィンドスポッター、無線リンク、修正コーチといった面々の構成は、今回の記録実現に当たって「不可欠な存在」だったとしている。

2015 年 6 月以降、大記録達成に向けた天候コンディションが整いつつあった。
射撃レンジでのトレーニングは 2 週間に 1 回の頻度でおこなわれとのこと。

L'adjudant Benjamin du 1er RCA a établi le record du monde de tir longue distance le 22 août dernier, touchant une cible distante de 3695 mètres !!

Posted by 1er RCA on 2015年9月28日
フランス南部にある Camp Canjuers の射撃レンジはミサイル射撃などで使用されていることから今回のトレーニングに打って付けであったとのこと。とりわけ視界が良好であったことや、標高が高かった (キャンプの中央値は高度 800 メートル) ことから気圧が低く、飛翔する弾丸の空気抵抗が少なかったことが挙げられる。また、同地は乾燥地帯であったことから、湿度の影響も受け難いなど、複数の好条件が揃っていたようだ。

しかしながら、チャレンジ当日である 8 月 22 日の午後 7 時 30 分の時点は、太陽が沈み始め、風が止む気配も無く決して良いものでは無かったと云う。

そのような条件の問題を抱えながらも射撃を開始したところ、程無くしてターゲットの周辺が着弾に囲まれた。バレルへの熱による影響を考慮し、1 度のチャレンジにつき 6 発を限度に試みられている。そして、3 度目のチャレンジで、ターゲットへの着弾が 2 メートル手前、数センチ手前と近付き、3 発目と 4 発目の射撃でターゲットの中心に着弾したとのこと。この時使用されたターゲットは競技用の C300 と呼ばれるもので、130 センチメートル× 120 センチメートルの大きさであった。

ベンジャミン准尉は今回の成果を振り返り、「道のりは険しいが」と前置きしながらも、「次回は 4,000 メートルの超長距離射撃に挑戦したい」「2016 年には再び実現 (rendez-vous, ランデブー) したい」とし、その飽くなき挑戦を示している。

Armée de Terre 2015/10/01

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