対ドローン装備のDRONEGUNが製品化、発売開始か
ダーイッシュ(IS)に対する軍事利用はもちろん、民間でも産業スパイや盗撮行為に利用されることもあるドローン。セキュリティの観点からドローン対策が叫ばれて久しいが、ついに専用製品が開発された。
DroneShield 社の「DRONE GUN」だ。
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DroneShield 社の「DRONE GUN」だ。
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製品リンク:https://www.droneshield.com/dronegun
文字通りガンタイプの防御装備でルックスはSF映画のブラスターガンのよう。
しかし、弾丸やネットを発射するわけではない。「TACTICAL DRONE JAMMER」というキャッチコピーの通りあくまで「ジャマー」なのだ。
Photo: DroneShield Drone Gun
使い方は簡単。
Capture screen: via Drone Shield official YouTube
飛行するドローンを発見したら・・・
上部のドットサイトで狙いをつけてトリガーを引くだけ。
Capture screen: via Drone Shield official YouTube
すると妨害電波を発射し、映像の伝送を妨害したり・・・
Capture screen: via Drone Shield official YouTube
機体のコントロールそのものを妨害して強制着陸させることができる。
Capture screen: via Drone Shield official YouTube
一般的なドローンは機体の制御(操縦)に2.4GHz帯を、映像の伝送に2.4GHz帯あるいは5GHz帯を使っていることが多く、おそらくその両方の周波数帯の電波を使ってジャミングを行うと思われる。
GHz帯の電波は直進性が高いため、ドットサイトを使いピンポイントでドローンを狙えるという仕組みなのだろう。
また、ガン本体とバックパックで構成される本製品はワンマンオペレーションが可能という点もポイント。ミリタリーだけでなく民間のセキュリティ会社でも利用することができるだろう。
Capture screen: via Drone Shield official YouTube
ただし国によっては法令(電波法など)の関係で使用できない可能性がある。例えばアメリカ国内では米国連邦通信委員会(FCC)の認可が下りていない。
法整備の問題も含めて今後各国でこの手の対ドローン装備が発展・普及していくかもしれない。
Text: 乾宗一郎 - FM201612
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