フィリピン軍の特殊部隊運用が新体制で発足。『軍特殊作戦司令部(AFPSOCOM)』の下で一元化へ
フィリピン軍が8日付で、『軍特殊作戦司令部(AFPSOCOM: Armed Forces of the Philippines Special Operations Command)』を新たに発足させた。新編されたAFPSOCOMによって、全ての特殊作戦部隊における指揮系統が一元化され、陸軍の特殊作戦司令部(SOCOM: Philippine Army’s Special Operations Command)は廃止となる。
Photo By: Lance Cpl. Allison DeVries
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AFPSOCOMは、これまで第7歩兵師団の司令部があった、北部ルソン島のヌエヴァ・エシハ州にあるフォート・マグセイセイを拠点とし、陸軍の第1偵察レンジャー連隊(1st Scout Ranger Regiment)、特殊部隊(空挺)連隊(Special Forces (Airborne) Regiment)、軽即応連隊(Light Reaction Regiment)と、海軍の特殊作戦グループ(Naval Special Operations Group)、海兵特殊作戦グループ(Marine Special Operations Group)および、空軍の第710特殊作戦航空団(710th Special Operations Wing)と、統合特殊作戦グループを含めた組織構成となる。
Photo by Tech. Sgt. Michael Holzworth
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新体制発足においては、南部ミンダナオ島を舞台に、2013年9月と2017年5月の二度に渡って起きた過激派グループとの大規模な戦闘がその背景にある。
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SOCOMから引き続きAFPSOCOMで指揮を執ることとなったロニー・エヴァンゲリスタ(Ronnie Evangelista)少将は、「今回の新体制によって特殊部隊の運用はより効率的かつ効果的なものとなるだろう」と自信をのぞかせている。
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