米陸軍の「CSASS」納品に向けて G28 を鋭意改良中のヘッケラー&コッホ社
ワシントンの防衛フォーラム「2016 AUSA (Association of the United States Army) 」に出展した、ドイツの銃器メーカー ヘッケラー&コッホ (H&K: Heckler & Koch) 社が、米陸軍向けの納入を控えるスナイパーライフルを展示した。
Photo: G28 DMR System / Heckler & Koch GmbH
今年 4 月、米陸軍の小型半自動狙撃システム (CSASS: Compact Semi-Automatic Sniper System) の契約を勝ち取った H&K は、ドイツ陸軍の選抜射手向けにデザイン設計された G28 セミオート式スナイパーライフルをベースとして仕様要件に応えるよう鋭意開発を進めている。
U.S. Army photo by Sgt. Scott Lamberson, 4th IBCT PAO
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軍事情報サイトのシェファードによると、「H&K 社は G28 ライフルの第一陣となる 15 挺を今後数ヶ月の中で米陸軍に向けてデリバリーする予定だ」としている。
また、H&K 社スポークスマンへのインタビューとして「M110A として知られる G28 は、ハンドガード、バットストック、ピストルグリップ、トリガーシステムは他へ納品しているものと異なる仕様になる」「OSS (Operator Suppressor Systems) のバッフル・レス (baffle-less) サプレッサーも同様に異なる仕様になる可能性がある」「M110A は G28 と違い、ガイズリー (Geissele) 製 M-Lok 互換ハンドガードを備える」ことを伝えている。米軍における M-Lok の採用は初。
なお H&K 社では、現在もまだ仕様追及をおこなっているとのことで、最終の納品版が登場する際には、現在報じられている内容と全くの別物に生まれ変わっている可能性も否定できないようだ。
米連邦事業機会 (FBO: Federal Business Opportunities) が伝えていた契約要件によると、契約事業者にとって最大 3,643 挺の調達、金額にして 4,450 万ドル (=約 49 億 6,000 万円) の受注となることが示されている。
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