平成29年度調達予定品目で陸上自衛隊が試験用に「海外製ピストル」と「補助照準具」を新規要求
防衛装備庁が5月31日付で作成した「平成29年度調達予定品目(中央調達分)」の中に、陸上自衛隊が「試験用途」として新たに「3種」の拳銃を調達する予定にあることが分かった。
Photo from JGSDF 36th Infantry Regiment
This photo is for illustration purposes only.
3種は「拳銃(試験用,I型)」「拳銃(試験用,II型)」「拳銃(試験用,III型)」となり、各1挺が今年12月に契約予定で、いずれも「2018年10月」に納期が指定されている。なおこれら3種は、「輸入調達官」により計上されていることから、海外製のピストルになることが分かる。
Screen shot from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
また、「武器調達官」による調達予定品目の中に、「補助照準具(試験用,拳銃用)」が1月を契約予定月として新たに計上されている。陸上自衛隊を調達要求元として1個が計上され、先述の試験用拳銃3種と同様に「2018年10月」に納期が指定されている。
Screen shot from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
89式小銃用ドットサイトの場合、「照準補助具」と記載されるが、今回新たに計上された拳銃用途はそれと違い「補助照準具」と名付けられていることが興味深い。単純に担当官によるタイプミスの可能性も否めないが、漢字名称の意味合いからは「レーザー装置」の可能性もありそうだ。
しかしながら順当に考えれば、拳銃用途であることから、RMRやドクターサイトのような小型オープンサイトを搭載するといった流行のスタイルを想像させる調達要求にも見える。
Photo from Salient Arms International
この他、「需品調達官」による調達予定品目の中には、「戦闘シャベル覆,水陸一般用」「戦闘フィン,遊泳斥候用」「戦闘曳航のう,遊泳斥候用」「戦闘靴,遊泳斥候用」など、新設の「水陸機動団」向けと思われる戦闘装着セット各種がズラリと計上されている。
Screen shot from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
いずれも上記の拳銃関連と同じく「2018年10月」に納期が指定されており、その「仕様区分」は「改」となっている。水陸機動団向けの装備だとすれば、海水による錆対策で金属パーツを軽減させていることも予想され、アリスクリップからパルスウェビングへの移行、金属製ドットボタンから樹脂製ファステックスへの刷新といった推測をしてみるのも面白そうだ。
Photo By: Cpl. John Robbart III
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