「P320ピストルには当社の特許が無断で使用されている」ステアーが米陸軍のM17に決まったシグを相手に提訴
米陸軍の次期制式採用ピストル「M17」に決まったシグ・サワー社(SIG SAUER INC.,)を相手に、シュタイヤー・アームズ社(STEYR ARMS, INC.,)が3日付で、同社の保有する特許権(US6260301 B1)が侵害されたとして、アラバマ州北地区の裁判所に訴えを起こしていたことが分かった。
Image via Google Patents
シュタイヤー社はこの申し立ての中で、同社が2001年に特許取得した「プラスチックハウジングおよび多機能金属パーツ取り外しマウント」が、シグ社の「P250」「P320」に無断で使用されたことを主張。特許権侵害の疑いがある製品の販売を禁止するために、予備的かつ永続的な差し止めを求めている。
MHS(Modular Handgun System)計画は、銃本体の他、アクセサリー類および弾薬を含め、最大で約5億8,000万ドル(=約665億円)の案件。選定事業者は米陸軍による「制式採用」の肩書が与えられることからも、様々な波及効果が見込まれる。
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巨額のマネーが動く一大ビジネスチャンスの到来とあって、「後処理」にも話題が尽きない。陸軍の選定結果に対しては、最終選考にまで残っていたグロック(Glock)社がこれに不服として、コンペのやり直しを求め、政府説明責任局(GAO: Government Accountability Office)に対して申し立てをおこなったことも記憶に新しい。
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今回の申し立て自体が、一度決まった選定結果にどのような影響を及ぼすかは不明ながらも、シュタイヤー社の主張が一部でも認められれば、金銭的な賠償に繋がる可能性もありそうだ。
M17に採用が決まったP320は、ロウアーフレームとして機能するファイバーグラス強化のポリマー製グリップフレームモジュールに特徴を持つ。モジュラー式のポリマー製シャーシにより、スライドとトリガーパックを異なるグリップ形状に取り付けを可能としている。このシステムは、現在までに使用されてきたベレッタ製M9ピストルよりもモジュール化が進んだものとなっている。
Photo from SIG Sauer
MHS(Modular Handgun System)計画は、銃本体の他、アクセサリー類および弾薬を含め、最大で約5億8,000万ドル(=約665億円)の案件。選定事業者は米陸軍による「制式採用」の肩書が与えられることからも、様々な波及効果が見込まれる。
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