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米国の新教育長官ベッツィ・デボス氏の実弟はブラックウォーター創業者の「エリク・プリンス」氏

海外軍事

Photo from The Trump-Pence Transition Team
2月7日、米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下で第11代の教育省長官に、ミシガン州の億万長者、ベッツィ・デボス(Betsy DeVos)氏の就任が決まった。

デボス氏の承認をめぐる議会採決では賛否が同数となっており、上院議長を兼任するマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領の「議長決裁票」によって承認された史上初めての閣僚となる。

実業家であり、慈善活動家、教育活動家でもあるデボス氏は、ネットワーク型ダイレクトセリング企業の「アムウェイ(Amway )」創業家の御曹司であるディック・デヴォス(Dick DeVos)氏を配偶者に持つ。

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    そしてミリブロ読者的に注目は、彼女の実弟が「エリク・プリンス(Erik Prince)」氏(47歳)であることになろう。


    Photo: Gerry Broome/AP
    エリク・プリンス(Erik Prince)
    プリンス氏は、元海軍特殊部隊SEAL隊員であり、民間軍事会社として一時代を築いた「ブラックウォーター(Blackwater)」社の創業者。現在も中東・アフリカの紛争地を軸足に、幅広く傭兵ビジネスを展開している実業家でもある。

    米軍正規兵の慢性的な不足、非正規戦の増加など安全保障上の「空白」を埋め合わせる格好で、それまでとは異なる時代の潮流に乗り、一時代を築いたブラックウォーター社だったが、2007年に大きな転機を迎える。

    Photo: file photo
    Image is for illustration purposes only.
    同年9月16日、イラク首都バグダッドにあるニソア広場(Nisoor Square)においてブラックウォーター社の警備員がイラク人17名を射殺する事件を起こしたのを機に、民間軍事会社の協会である IPOA (International Peace Operations Association:国際平和活動協会) から除名。社名から「ブラックウォーター」の名が無くなる事態となる。

    その後も同社は、所属する要員の事故死、敵の攻撃による戦死などが続き、経営が行き詰まり、プリンス氏は2010年に同社を売却。自身の活動の場も、アラブ首長国連邦に移している。

    中東に軸足を移したプリンス氏だが、その後も臆することなく傭兵事業を次々と展開している。

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    中国メジャー企業と手を組み、アフリカの資源開発プロジェクトに関する投資企業「フロンティア・リソース・グループ(FRG: Frontier Resource Group)社」をアブダビに開設。同社はリビアでの戦闘に向けたパイロットの養成や、南スーダンのサルバ・キール(Salva Kiir)政権に向けて攻撃機を売り込むため、米政府の規制を迂回することを試みていたことが噂されている。

    関連記事:
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    この時手掛けていたビジネスの「闇」について、米司法省をはじめとする幾つかの連邦捜査機関が、マネーロンダリング(資金洗浄)や、中国情報機関との不可解な繋がり、傭兵サービスのブローカー事業といった項目で、調査のメスが入ったことが報じられている。

    当時、一報を受けた米国内の軍事情報サイトの中には、「エリク・プリンスは、米国を中国の情報機関に売り飛ばした」と見出しを付けて掲載するなど、プリンス氏は大きな批判の下に晒されていた。

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    この他にも、プリンス氏は、アブダビの王子から5億2,900万ドル(=当時のレートで約428.5億円)の出資を受けて「リフレックス・レスポンス(R2: Reflex Responses)」社を創設し、2016年1月には、R2社が創設以来初めての戦闘ディプロイメントをイエメン南部でおこなったことが報じられている。

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