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フランス軍特殊部隊が開発に協力した「空飛ぶバギー」が軍用・民間向けで各国に販売

海外軍事
フランスのスタートアップが開発していた「空飛ぶバギー」の飛行展示が、6 月 13 日から 17 日の会期で、フランス・パリにて開催される世界最大規模の国際防衛・セキュリティ展示会「ユーロサトリ (EUROSATORY) 2016 」の会場でおこなわれる。

バイロン (Vaylon) 社の手掛ける「ペガーズ (Pegase) 」については、2014 年 5 月に既報の通りで、軽量・全地形対応のバギーと、パラグライダー飛行を可能とする 2 つの特性を併せ持った特殊部隊向け車輌 (flying dune buggy) のプロトタイプであり、偵察や人質救出、物資輸送や投下の任務用途として期待されている。

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ユーロサトリの開催に先立ち、バイロン社は先週、ペガーズにおける今後の販売戦略を発表。地元フランスの産業系ニュースサイトによると、最新モデルに当たるペガーズ・マーク 2 (Pegase Mark II) の開発については、第 1 海兵歩兵落下傘連隊 (1e RPIMa: 1er Régiment de Parachutistes d'Infanterie de Marine) との密接な協力関係の下でおこなわれている。第 1 海兵歩兵落下傘連隊は、空挺捜索や特殊行動を主力とし、欧州で最も経験豊富な特殊部隊の 1 つに数えられる。

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    ペガーズ開発のコンセプトにおいては、2013 年 1 月に発生したソマリアでの人質救出作戦の失敗が挙げられている。この作戦は、人質となっていた情報要員と兵士が死亡するという結果となり、フランスでは夜間救出作戦における、秘匿性の高い空中輸送の必要性が謳われるに至っている。


    Photo: Pegase / Vaylon
    また、地元紙によるとペガーズ Mk2 の開発について、「計画予算の半額に当たる 700,000 ユーロ (=約 8 億 3,000 万円) をフランス国防省と国防調達局 (DGA: Direction Générale de l’Armement) からの融資で賄っている」「フランス当局は、厳格な秘密主義を要求していたが、同社は昨年開催された特殊部隊向けセミナー展示である SOFINS の席で米側へ売り込みを掛けていた」ことが示されている。

    販売戦略発表の中で、販路拡大を目論むベイロン社は、量産体制下で世界各国に向けた販売を見据えており、軍用・民間向けの二本で走らせたい考えを示している。販売比率は「軍用 2 割に対して、民間向けは 8 割」としている。

    軍用向け車輌については、2016 年末までに米軍特殊部隊のお膝元の 1 つである、ノースカロライナ州フォートブラッグにおいてデモンストレーションの実施を掲げている。その後、幾つかの国軍にも売り込みを見据えたデモンストレーション実施を計画している。こうした軍用向け販売戦略を受けて、英語圏の軍事ニュースサイトでは「近い将来に、米軍の特殊部隊員や海兵隊員によって運用される日が来るかもしれない」と報じている。

    一方の民間向けでは、グランドキャニオンのような絶景をウリとしている観光地での利用を想定しており、トルコやアラブ首長国連邦といった売り込み先の名が挙がっている。

    バイロン社は、販売攻勢と併行して生産体制についても言及しており、「今後 5 年の中で年産 150 輌をゴールに据えている」とのこと。

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