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国産ステルス戦闘機「心神」プロトタイプ 2014 年後半に初飛行へ
ミリタリーブログサポートチーム
2014年04月18日 12:04
英国の軍事週刊誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー (IHS Jane's Defence Weekly) によると、日本の小野寺五典 防衛大臣が、航空自衛隊 F-2 戦闘機をリプレイスする将来戦闘機のプロトタイプ、
ATD-X (Advanced Technology Demonstrator-X : 先進技術実証機)
について 2014 年での初飛行計画を再確認したとのこと。小野寺大臣は 4 月 10 日、参院の席で「私自身が 2 月に、ATD-X が製造されている
三菱重工 (MHI : Mitsubishi Heavy Industries)
の小牧南工場を訪れた」とし「そこで初飛行が今年におこなわれると説明を受けた」と述べた。ATD-X、「心神 (Shinshin, "Heart of God")」の名で知られるこの機体は、
防衛省技術研究本部 (TRDI : Technical Research & Development Institute)
によって開発。三菱重工を主契約社として進められ、高い機動性能とステルス性を持った航空優勢戦闘機。防衛省では、第 6 世代戦闘機の包括的な i3 (informed, intelligent and instantaneous) コンセプトとカウンターステルス機能といった高度技術とシステム統合の研究を目的に心神の開発に取り組んだ。また Janes では、F2 の共同開発化となった過去の防衛産業史に鑑み、F3 である ADT-X の開発について、米国からの反対にあう可能性も指摘している。中国 J-20 やロシア T-50 PAK-FA といった第 5 世代戦闘機の台頭が周辺諸国で進む中で、日本の高速ステルス戦闘機の開発は国の航空防衛にとって不可欠となっていると考えられている。
Kosuke Takahashi / IHS Jane's 360 2014/04/14
Photo : ATD-X 1/10 scale model, via Wikimedia Commons
Image is for illustration purposes only.
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