自衛隊 令和2年度の予算要求概算に「新小銃」「新拳銃」の調達費用を約10億円盛り込む
Screenshot from Defense Programs and Budget of Japan
かねてより噂となっていた自衛隊の新式小銃について、防衛省は令和2年度の予算請求において「新小銃」「新拳銃」の調達予算を盛り込んだことが明らかになった。新小銃は3282丁を10億円、新拳銃は323丁を3千万円で調達する。
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新小銃の候補については以前より豊和工業製の小銃の意匠が明らかになっている他、HK416、FN SCARが候補となっていると推察される。1丁あたり30万円という調達価格は諸外国のそれと比較しても高額なものであり、いずれが採用となっても不思議ではない。
最近意匠の秘密出願が解除となった豊和工業製の自動小銃。
同じく候補とされるFN SCAR。
同じくH&K社のHK416。バリエーションを含め、多くの軍・警察機関での使用実績がある。
拳銃については1丁9万円ほど。候補としてはHK VP9、Beretta APX、Glock 19が挙がっていると噂されている。他にも海上保安庁で採用実績があるS&Wも一時期候補となっていたという。
ベレッタAPX。同社初のストライカー式拳銃である。後発でもあり、市場シェアを高めるべく価格面で大きく譲歩しているという話がある。
H&K VP9(SFP9)。こちらも、現代的なストライカー式拳銃としてはH&K社初の試みとなる。
グロック19。既に定評のある中型ストライカー式自動拳銃である。
現行の89式小銃は30年以上前に開発されたものであり、様々な面から陳腐化は否めない面があった。昨今の銃器開発・運用技術の進歩や本邦周辺の軍事的環境の変化を鑑みるにアップデートは必然の流れといえるのではないだろうか。
Source:
我が国の防衛と予算 - 令和2年度概算要求の概要
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201909
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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