日米の最新哨戒機 P-1 と P-8A ポセイドンが厚木海軍飛行場で並ぶ
米海軍の公式サイトは 2014 年 11 月 19 日、日米の最新鋭哨戒機である P-1 と P-8A ポセイドン (Poseidon) が厚木海軍飛行場で並んだ姿を撮影した画像を公開した。(写真左がP-8Aポセイドン、右がP-1)
この P-8A は、第5哨戒飛行隊 (VP-5)、通称マッド・フォクシーズ (Mad Foxes) に所属する機体で、米フロリダ州にあるジャクソンビル海軍航空ステーションを根拠地としているが、日本に派遣されたタイミングが合ったことから、こうして日米の最新鋭哨戒機が一堂に会することとなった。
P-1 は川崎重工業が開発した国産哨戒機で、旧式化しつつある P-3C オライオンの後継機として、順次配備が進められている段階にある。最終的には70機以上が配備される見通しとされる。また主翼などの部品は、現在開発中の次期輸送機 XC-2と共通化もされている。
一方の P-8A は、ボーイング社が旅客機ボーイング 737 を基に開発した哨戒機で、P-1 と同様に、P-3C オライオンの後継機に位置づけられている。こちらも現在配備が進められている段階で、またインドやオーストラリアでも導入される。
両機を比べた際に、真っ先に目に付くのはエンジン数の違いだろう。これは両機の運用方針の違いからきている。また尾部の磁気探知機 (MAD) の有無も目立つが、これも運用方針の違いからきている。ただしインド向けの P-8 には MAD が搭載されている。
また写真を見ると P-1 の方が大きく見えるが、これは胴体が太いためで、主翼や尾翼を含めた全長、全幅、全高の寸法は、実は P-8A の方が大きい。
U.S. Navy 2014/12/19
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Douglas G. Wojciechowski/Released
Text: 鳥嶋真也 - FM201502
関連記事