シブヤン海で戦没した戦艦「武蔵」を発見、MS 社共同創業者 ポール・アレン 氏が Twitter で報告

ミリタリーブログサポートチーム

2015年03月03日 13:31


マイクロソフト社の共同創業者ポール・アレン (Paul Allen) 氏は 3 月 3 日、自身の公式 Twitter で、第二次大戦下の 1944 年に戦没した大日本帝国海軍の戦艦「武蔵」を、シブヤン海の水深 1 キロメートルで発見したと投稿した。

ブルネイを出航する武蔵 (昭和19年10月22日) / Wikimedia Commons

大和型戦艦の二番艦「武蔵」は、1942 年 (昭和 17 年) 8 月、三菱重工業長崎造船所で竣工。全長 263 メートル、排水量 69,100 トン、150,000 馬力を誇り、世界最大の 46cm 主砲 9 門を搭載。乗員は 2,500 名を数え、当時世界最大、最強の超弩級戦艦として建艦技術の頂点に立っている。

※発見現場の正確な位置を示しているわけではありません。

1944 年 (昭和 19 年) 10 月、フィリピン・レイテへ向けて、2,399 名の乗員と共にブルネイを出撃した武蔵は、同 24 日 19 時 35 分に、魚雷 20 発、爆弾 17 発、至近爆弾多数を受けた満身創痍の末、シブヤン海で戦没。1,023 名が戦死している。


それから約 70 年の歳月を経て、ポール・アレン氏の所有するヨット「オクトパス (Octopus) 」号により発見された戦艦「武蔵」には、船首に菊の紋があり、巨大な錨 (いかり) がある他、漢字で操作方法を示す記載の入ったバルブの様子も報告されている。

Paul Allen official Twitter 2015/03/03
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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