米空軍特殊作戦コマンド、海軍の助けを得て AC-130J ガンシップのレーザー兵器搭載計画を加速

ミリタリーブログサポートチーム

2015年12月04日 12:59


Photo: U.S. Air Force photo.
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米空軍のガンシップに、小型化されたレーザー兵器システムの搭載を進める動きが加速する。

空軍特殊作戦コマンド (AFSOC: Air Force Special Operations Command) は、AC-130J ガンシップへのレーザー兵器搭載について、揚陸艦ポンス (USS Ponce, LPD-15) での艦載・実用化に成功している海軍に協力を仰ぎ開発を進めている。攻撃と自衛の両用途を計画しており、5 年内となる 2020 年までに、小型化の実現を目指している。

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遠方からでも密かにレーザー兵器を使い、6 秒ほど照射することで、敵機を無効にできる。また、弾薬を使う従来の攻撃システムと違って、残弾の概念が無く、電源が続く限りエンドレスに近い状態で発射できる点にも大きなアドバンテージを持つ。
この他、上空を飛行する AC-130 の機体後部から発射管を使って小型の無人機 (UAV) を射出し、標的の検出をおこなう計画も並行して進めている。UAV が拾ったデータは AC-130J 側で取得できるようになり、精度の高い攻撃を目指している。背景には、今年 10 月に起きた「国境なき医師団」への凄惨な誤爆事例を回避する為としている。

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DefenseNews 2015/12/03
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