ドローンを使った対テロ作戦を描くスリラー映画「アイ・イン・ザ・スカイ (Eye in the Sky) 」
ドローンを使った、架空の無人機作戦司令部 (Drone Ops Command) がおこなう対テロ作戦を描いた、ギャヴィン・フッド (Gavin Hood) 監督のスリラー映画「アイ・イン・ザ・スカイ (Eye in the Sky) 」の公式ファースト・トレーラーが公開された。
関連記事:
⇒
「対テロ戦争」の知られざる実態を暴く問題作、10/1 公開映画「ドローン・オブ・ウォー」
名女優 ヘレン・ミレン (Helen Mirren) 演じるキャサリン・パウエル (Katherine Powell) 大佐は、ケニアで活動するテロリストらを、無人機を使って捕縛する極秘作戦を指揮していた。遠隔操作による偵察、地上からの情報を基に、自爆テロを計画している「ターゲット」を発見。ミッションは当初の「捕縛」から「殺害」へと切り替わる。
しかし、作戦決行の直前に、アーロン・ポール (Aaron Paul) 扮する米国人の無人機パイロット、スティーブ・ワット (Steve Watts) が、キルゾーン (kill zone) に入る少女を発見する―。
アフガニスタンや劇化するダーイッシュ (IS, ISIS, ISIL) との戦いで、米国主導の有志国連合軍が無人機を使っておこなう攻撃は、今まさに現実に起きている戦争の姿。トレーラーでは、定番の無人機 MQ-9 リーパー の他に、欧米の研究機関が最新の「バイオミメティクス (生物模倣) 」技術を投じて開発している鳥型・昆虫型の超小型無人機 (オーニソプター (ornithopter) ) が、テロリストらの行方を追跡し、その状況を監視する為に使われている様子が描かれている。
関連記事:
⇒
米軍特殊部隊、手の平にスッポリ収まる超小型の偵察ドローンをテスト
⇒
イスラエル国防軍がガザ地区で昆虫型の超小型偵察ロボットを投入?ハマス側が主張
こと対テロ戦争においては、安全な場所から遠隔操作し、テロリストを発見、監視、攻撃する無人機の需要が高まり、その存在感は高まっている。
またその一方で、米国のニュースサイト「インターセプト (Intercept) 」が今年 10 月に発表したレポートによると、アフガニスタンでおこなわれた攻撃を例に「殺害標的」の 90% が標的外への誤射であったとしている。多くの民間人の犠牲を巻き込むことで、恨みが更なる戦火の拡大に繋がり、負の連鎖に陥っているという指摘もある。
Eye in the Sky は、海外で 2016 年 3 月 11 日に公開予定。
The Wrap 2015/12/04
Huffington Post 2015/10/15
関連記事