2015年01月23日 17:26
陸・海・空 3 自衛隊に共通して採用された航空機は、現在ではこの「バートル」シリーズのみで、陸上自衛隊へは最終的に 60 機が導入されました。
この 51816 号機は、沖縄での洋上運用を考慮して大型のスポンソン・タンクが装備されています。兵員 26 名を収容できるなど、極めて大きな輸送力を有するヘリコプターです。
T58-IHI-140 型は、米国ジェネラル・エレクトリック社がヘリコプター用として開発したエンジンで、生産台数は、派生型を合せると全世界で 9,000 台以上にも達しています。
日本では石川島播磨工業株式会社が国産化を行い、重量が自動車の円陣より軽く、出力はその 20 倍と小型で出力対重量比が高いことから、自衛隊機や民間航空機のほか、船舶、ホバークラフト、1,000 KVA 移動電源車などにも使用されています。
このエンジンは、屋外に展示している KV-107A ヘリコプターに搭載されている 2 基の内、1 基を屋内展示用として取りはずしたものであります。
主要目
・全長:1,400 mm
・重量:152 Kg
・直径:400 mm
・出力:1,500 Kg
米海兵隊で更新が進められている V-22 オスプレイと比較してみると、H-46 の全長が V-22 の全幅とほぼ同じ大きさになっていることが分かります。
UH-1H 多用途ヘリコプター
アメリカ陸軍向けに開発されたこのヘリコプターは、10,000 機以上が生産され、現在でも傑作機として活躍を続ける世界で最も有名なヘリコプターです。
陸上自衛隊では 1991 年までに 133 機が導入され、人員輸送、物資輸送、救難等さまざまな任務に幅広く活躍しています。
諸元・性能
・乗員:13 名
・全幅:2.90 m
・全長:17.40 m
・全高:3.90 m
・製作:富士重工業株式会社
・全備重量:4,303 kg
・最大速度:222 km/h
・航続距離:600 km
・上限限度:6,900 m
エンジン
・名称:T53-K-13B
・出力:1,250 馬力×1 基
・製作:川崎重工業株式会社
LR-1 連絡偵察機
陸上自衛隊向けに採用が決定した双発ターボ プロップ機 LR-1 は、1984 年までに 20 機が導入されました。
乗員 2 名を含む最大 7 名の乗客を収容することが可能で、連絡偵察機として各方面航空隊、ヘリコプター団に配備されている他、基地間の VIP 輸送などにも用いられています。
【諸元・性能】
乗員:7名
機体:
・全幅:11.95 m
・全長:10.13 m
・全高:3.94 m
・製作:三菱重工業株式会社
全備重量:4,750 kg
最大速度:539 km/h
航続距離:1,982 km
上昇限度:9,000 m
エンジン:
・名称:TPE331-6A-252M
・出力:575 shp × 2 基
・製作:米ハネウェルインターナショナル社
F-1 支援戦闘機
支援戦闘機として開発された F-1 は、我が国初の超音速戦闘機です。1987 年までに 77 機が生産されました。本機 207 号機は、4,050 時間の飛行任務を完了し、防衛省航空幕僚長より当社に貸与されました。
【諸元・性能】
乗員:1 名
機体:
・全幅:7.90 m
・全長:17.90 m
・全高:4.50 m
・製作:三菱重工業株式会社
全備重量:13,500 kg
最大速度:マッハ 1.6
航続距離:2,600 km
上昇限度:15,000 m
武装:
・20 mm バルカン砲
・空対地ロケット弾
・空対空赤外線ミサイル
・500 ポンド爆弾
・空対艦誘導弾
エンジン:
・名称:TF40-IHI-801A
・推力:3,310 kg × 2 基
・製作:株式会社 IHI
TF40-IHI-801A ターボファンエンジン
TF40 型エンジン (呼称:アドア) は、英国ロールス・ロイス社、仏国ターボメカ者が共同で開発したターボファンエンジンで、英仏空軍などで運用中のジャガー戦闘機、ホーク練習機などに搭載されています。
日本では 1970 (昭和 45) 年、技術提携を結んだ石川島播磨重工業株式会社が生産を開始し、我が国初の超音速ジェット機である航空自衛隊 F-1 支援戦闘機、T-2 高等練習機に搭載されています。
なお、”アドア”という呼称はフランスの川の名前ですが、それまで RR 社のエンジンには仏国の山の名が付けられていました。
そこでこの英仏共同開発の円陣にはその中間をとって仏国の川の名前がつけられています。
主要目:
・全長:2,890 mm
・重量:764 kg
・直径:760 mm
・推力:3,310 kg (アフターバーナー使用時)
T-1B ジェット練習機
航空自衛隊ファイターパイロットの育成に欠かせない、初等教育向けに開発された日本初の国産ジェット機です。A / B 型を併せ 66 機が生産されました。
練習機の為、通常武装はしていませんが、有事の際には機関砲と主翼下面にはミサイル、ロケット弾を搭載することができます。
【諸元・性能】
乗員:2 名
機体:
・全幅:10.49 m
・全長:12.12 m
・全高:4.06 m
・製作:富士重工業株式会社
全備重量:4,355 kg
最大速度:850 km/h
航続距離:1,500 km
上昇限度:13,411 m
エンジン:
・名称:J3-IHI-7B
・出力:1,400 馬力× 1 基
・製作:石川島播磨重工業株式会社
全長:約 8 m
全幅:2.5 m
全高:3.2 m
重量:約 20 t
武装:12.7 mm 重機関銃
最高速度:95 km/h
乗員:4 名