台湾エアソフトメーカー「G&Gアーマメント」の社長が違法な玩具銃の供給で懲役2年8ヶ月の判決

ミリタリーブログサポートチーム

2017年06月07日 21:00


Photo from 廖英熙 official FaceBook
台北市の士林区裁判所は5月30日、G&Gアーマメント(G&G Armament)社の廖英熙(Liao Ying-hsi)社長を銃刀法(槍砲彈藥刀械管制條例)違反で懲役2年8ヶ月の判決を下した。

G&Gアーマメントと言えば、日本のエアソフト愛好家の間でも著名な、成長著しい台湾エアソフト界を代表するメーカー。

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衝撃の一報を掲載したタイペイタイムズによると、警察当局は2015年にガス圧駆動式のG960と弾を押収し、犯罪捜査局に分析を依頼していた。分析の結果、犯罪捜査局は、金属製の弾と22キログラムの強力なガス缶が使用されれば、24~32ジュールもの威力になると結論付けている。

廖社長は審理の中で、「当社の製品は、経済部(日本で言うところの経済産業省)の規制に対して明確に遵守している」「当社は12キログラムのガス缶の利用を推奨してきた」として猛抗議をおこなっていた。実際に調査では、G&Gアーマメント社の製品が確かに規制を満たしていることが判明したものの、論点は別のところにあったようだ。

裁判長は、「G&Gアーマメント社の銃そのものは確かに規制に見合ったものであるが、その構造の中に何らかの被害を引き起こしかねない可能性がある」「被害を及ぼす可能性については、その銃が持つ "最大能力" で試す必要がある」とし、経済部の規制だけではない判断を下している。

今回の判決についてG&Gアーマメント社は抗議の声を上げている。

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