2017年08月22日 13:50
米海兵隊システム司令部は、11日付の連邦事業機会(FBO: Federal Business Opportunities)の公告を通じて、M27歩兵用自動小銃(IAR: Infantry Automatic Rifle)×50,814挺の追加調達を計画していることを示した。
今回示された事前提案書では、「この通知の意図は、競争上の提案要求では無い」ことが示されている。このことからも他企業からの参画にも門戸が開かれているが、「単独供給」であることが必然的な条件となっていることと、その回答期限が8月28日と差し迫っていることからも、契約は実質的に「ヘッケラーアンドコッホ社」を名指ししているに等しい。そしてその裏を返せば、単独供給契約であるが故に、"Every Marine is a Rifleman"(すべての海兵隊員はライフル銃手である)をモットーとする海兵隊が、将来的により多くのM27を発注するとなれば、その請負事業者は要求を満たす相応の生産能力を求められることに他ならない。
Photo By: Sgt. Alicia R. Leaders
Screen shot from U.S. Marine Corps official FaceBook video
M27は、2011年4月にハワイを拠点とする第3海兵・第1大隊がアフガニスタン・ガームザーで展開した時に投入されたのが初めて。M4よりも50~100メートル射程が延伸されている。M27が殆どの点でM4カービンを凌駕している事について専門家の間で異論が無いとされるも、唯一の悩みどころに、M4がユニット当たり1,000ドル(=約11万円)に対してM27が3,000ドル(=約33万円)と、3倍の「コスト面での割高」が挙げられている。
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