米陸軍の『XM25』計画が再燃?! HK社が試作サンプルの出荷を継続か

ミリタリーブログサポートチーム

2018年05月21日 15:19


Photo by Tech. Sgt. Matt Hecht
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遠く離れた遮蔽物の裏側に潜む敵を、発射された擲弾の空中炸裂によって削ぐ米陸軍の『XM25』遮蔽標的対処交戦(CDTE: Counter Defilade Target Engagement)システム計画。

この計画の開発において一翼を担った「ヘッケラーアンドコッホ(H&K: Heckler and Koch)」社のお膝元、ドイツの海外ニュース日曜紙「ヴェルト・アム・ゾンターク」が、「今もって米国にその試作サンプルが送り届けられている」と報じている。
既報の通り米陸軍は2017年4月5日、開発の主たる契約者であった米国の航空宇宙防衛大手「オービタル(Orbital)ATK」社に対して、「指定していた製品20挺の納品が成されていなかった」ことを理由に契約の打ち切りを発表している。

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同紙によるとHK社の関係者は、「現在までに和解交渉が進められている」とも言及しているようだ。しかしながら、「何故に今もって米国へサンプルが送り届けられているのか、その真相は定かではない」ともしている。

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オービタルATK社は昨年9月、米国の軍需大手であるノースロップ・グラマン社( Northrop Grumman Corporation)に92億ドル(=約1兆_267億円)で買収されている。

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