元デルタのラリー・ビッカーズが映画「ボーダーライン」のミリタリー描写を徹底検証
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実戦の経験とガンスミスとしての知識、両方ともに定評のある元デルタフォースのラリー・ヴィッカーズがアメリカ政府とメキシコ麻薬カルテルの影の戦いを描いた映画「ボーダーライン」のミリタリー描写を検証する動画を公開した。
「ボーダーライン」は2015年に公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のアクションサスペンス映画。麻薬や不法移民といった喫緊の課題をテーマにしているだけあり、全編を通してダークでシリアスな物語が展開する。それを支える画面作り、そしてミリタリー描写も緻密で正確なものだ。
ラリー・ビッカーズはまず、ベニチオ・デルトロ、エミリー・ブラントをギャング役のエキストラに至るまでキャスティングを「非常にリアルである」と絶賛。冒頭の突入シーンや、検問での突発的な銃撃戦などで見られる部隊の動きなども、実際のFBIやデルタのそれに近しいものがあるとした。
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狭い車内で軽機関銃を取り回す際に銃口が味方を横切ってしまったり、敵弾が自分の銃に当たって動かなくなってしまったりといった現実に発生する細かいトラブルもアクセントとしてうまく盛り込めているという。
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なお、登場する軍人達は「デルタフォース」という設定であるが、ラリーによれば「考証は元SEALs隊員」であることがひと目で分かるという。スリングが1点吊り、サイホルスターの装着位置が低め、ナイトビジョンが単眼式なのはSEALsによく見られる特徴とのことだ。
もちろん人質がいるかもしれないルームエントリー時にフルオートを使用したり、音を立ててしまうかもしれないナイフでの刺殺を敢えて選ぶなど画面の迫力を増したりストーリーを強調したりするためのウソもある。特にデル・トロが腰だめでブラントを撃つシーンは「可能ではあるだろうが、体を絞って目と銃のラインを揃えずこんなに正確に撃てるだろうか?」と疑問を呈している。
構えたAR-15のボルトが後退したままであったり、ラバーガンが写り込んでしまったりといったミスもいくつかあるが、総評としては「Aマイナス、極めて良好」とのこと。2018年ごろは第3作の噂もよく聞かれたが、ぜひ続編を見てみたいものだ。
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もちろん人質がいるかもしれないルームエントリー時にフルオートを使用したり、音を立ててしまうかもしれないナイフでの刺殺を敢えて選ぶなど画面の迫力を増したりストーリーを強調したりするためのウソもある。特にデル・トロが腰だめでブラントを撃つシーンは「可能ではあるだろうが、体を絞って目と銃のラインを揃えずこんなに正確に撃てるだろうか?」と疑問を呈している。
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構えたAR-15のボルトが後退したままであったり、ラバーガンが写り込んでしまったりといったミスもいくつかあるが、総評としては「Aマイナス、極めて良好」とのこと。2018年ごろは第3作の噂もよく聞かれたが、ぜひ続編を見てみたいものだ。
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
★この記事へのコメント
はぇ-考証はシールズとかまで分かるのか
Posted by
御名前
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at 2020年06月07日 20:10
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