MADサバ vs DRESS & GUN!「終末装備手作りマッチ」を取材してきた

「終末もの」の世界の箱庭で遊ぶ「MADサバ」
「終末もの」は英語では「Apocalyptic Fiction」「Post-apocalyptic fiction」と表記し、つまり聖書における「ヨハネの黙示録(The Apocalypse)」のような世界の終わり、人類の滅亡、文明の崩壊などを扱ったフィクションのジャンルである。
公式アカウントで紹介されているイベントの様子もなかなかカオティックなものだ。
さて、一口に「終末もの」「世紀末もの」といっても生存人口の規模、核戦争の有無、時代背景や残存技術のレベル、ゾンビやミュータントが出る・出ないなど様々な作品がある。「スチームパンク」「ディストピアもの」のような隣接分野も含めると、そのカバーするところはかなり広範なものになる。
つまり「ぴったりの装備」というものを決めることができないため、参加者は自分でイメージを膨らませ、思い思いの装備を作ることが多いようだ。
そういうわけでDRESS & GUNにて「手作り会」が行われることになったのだが……

近所のストアへの買い出しから帰還した一行。マッドである。

ありとあらゆることが起こるのが文明退行後の世界だ。

そう、彼らこそが「MADサバ」勢

そしてDRESS & GUN終末チームである。

こうして手作り終末装備対決の幕が上がったのであった。

使用するのはごくごく普通の100円均一ショップで購入できるもの

工具もどこにでもある、普通のものを使用する。

こんなものでMADサバ主催者、SATOMIさんの装備のような終末感あふれる装備を作ることができるのだろうか?

製作スタート。工業生産力が失われた世界に新品は存在しないのでみなヤスリを使って表面に傷をつけるところから始めるようだ。

そのまま金網をくくりつける。ツルが折れていない眼鏡など終末には存在しないので、ツルにもくくりつける。

こちらはヘッドマウントランプを改造

100円双眼鏡にLED懐中電灯をセット、マウントに接着すると闇夜で光るイカれた暗視スコープの出来上がりとなる。

曰く、終末装備に凝りだすと「100均の品揃えに敏感になる」とのこと。チェーンによって作りやすい装備というのがあるそうだ。今回のお店ではボトルが豊富だったので、これを使って装備を作る。

素材はもちろんだが、大事なのはイマジネーションとそれを表現する加工ノウハウのようだ。汚す・キズつける・燃やすという普段はまずやらない加工が色々見られた。

カーペットの長さを確かめる。「防具を作る」らしい。

バットで叩いて世紀末感を付与。

これを先程のカーペットにくくりつけていく。

もちろん作るのは身につけるものだけに限らない。「世紀末」という今ここにない世界のために、ありとあらゆる物を作ってもよいのが「MADサバ」のルールである。こちらはカラシニコフのハンドガードなどを製作ているAOHATE Customの代表。何やら現物合わせをしている…。

合板から削り出されたハンドガード。

こちらはかなりの大物。なにやら家具?を作ろうとしているようだ。

ペンキを塗って……

燃やしてボロボロに朽ちた感じにウェザリングしていく

ステンシルもきっちり塗らず、荒れた感じを出す。

そういうわけで完成。まずはDRESS & GUNチームの作品を見てみよう。

軍が廃棄した風の棚とガンラックである。

見た目は打ち捨てられて風雨に晒されボロボロ、な感じだがしっかり機能するものだ。

世紀末的自己主張を感じるハンドガード。

対するMADサバチーム

短い時間であったが、きっちりまとめてきたのはさすがである

ローマの剣闘士が用いた腕あて「マニカ」を世紀末アレンジしたもの。

暗視スコープ的な何か。暗闇で出会うと大変恐ろしいビジュアルである。

砂漠の民必須のダストゴーグル。

プラスチックボトルや植木用の小石を使ったベルトキット。

もはやどの辺りが100均グッズなのか溶け込んでいてわからなくなってしまったランタン。

「終末装備」「世紀末スタイル」は人それぞれ。自分が思い描く世界の数だけバリエーションが存在し、正解も間違いも存在しない。誰もが参加し、自分だけの終末を過ごすことができる「MADサバ」の世界は、これからも発展していくだろう。

その他、本稿に掲載し切れなかった写真は、下記ミリブロ公式FaceBookギャラリーにて公開中。是非こちらもご覧頂きたい。
Photo & Text: Chaka (@dna_chaka)
「終末もの」は英語では「Apocalyptic Fiction」「Post-apocalyptic fiction」と表記し、つまり聖書における「ヨハネの黙示録(The Apocalypse)」のような世界の終わり、人類の滅亡、文明の崩壊などを扱ったフィクションのジャンルである。
「MADサバ」はこうした「終末もの」をテーマとしたイベントだが、ゲーム自体はその世界を楽しむための手段の一つであって、それが全てのイベントではない公式ブログではMADサバの楽しみ方についてこう書いている。
何をして遊ぶんですか?
運営が提供する遊びはサバゲールールを元にした「戦闘」+αです。
参加者の有志により、町エリアでの店舗経営、カジノでのギャンブル、パトロール、賞金稼ぎなどの「世紀末ロールプレイ」が行われています。法律・基本的なルールの範囲内で、イベントの主旨に則っているのであれば何をして遊んで頂いても構いません。
公式アカウントで紹介されているイベントの様子もなかなかカオティックなものだ。
【MADサバ7】 DIGEST - YouTube
さて、一口に「終末もの」「世紀末もの」といっても生存人口の規模、核戦争の有無、時代背景や残存技術のレベル、ゾンビやミュータントが出る・出ないなど様々な作品がある。「スチームパンク」「ディストピアもの」のような隣接分野も含めると、そのカバーするところはかなり広範なものになる。
つまり「ぴったりの装備」というものを決めることができないため、参加者は自分でイメージを膨らませ、思い思いの装備を作ることが多いようだ。
そういうわけでDRESS & GUNにて「手作り会」が行われることになったのだが……

近所のストアへの買い出しから帰還した一行。マッドである。

ありとあらゆることが起こるのが文明退行後の世界だ。

そう、彼らこそが「MADサバ」勢

そしてDRESS & GUN終末チームである。

こうして手作り終末装備対決の幕が上がったのであった。

使用するのはごくごく普通の100円均一ショップで購入できるもの

工具もどこにでもある、普通のものを使用する。

こんなものでMADサバ主催者、SATOMIさんの装備のような終末感あふれる装備を作ることができるのだろうか?

製作スタート。工業生産力が失われた世界に新品は存在しないのでみなヤスリを使って表面に傷をつけるところから始めるようだ。

そのまま金網をくくりつける。ツルが折れていない眼鏡など終末には存在しないので、ツルにもくくりつける。

こちらはヘッドマウントランプを改造

100円双眼鏡にLED懐中電灯をセット、マウントに接着すると闇夜で光るイカれた暗視スコープの出来上がりとなる。

曰く、終末装備に凝りだすと「100均の品揃えに敏感になる」とのこと。チェーンによって作りやすい装備というのがあるそうだ。今回のお店ではボトルが豊富だったので、これを使って装備を作る。

素材はもちろんだが、大事なのはイマジネーションとそれを表現する加工ノウハウのようだ。汚す・キズつける・燃やすという普段はまずやらない加工が色々見られた。

カーペットの長さを確かめる。「防具を作る」らしい。

バットで叩いて世紀末感を付与。

これを先程のカーペットにくくりつけていく。

もちろん作るのは身につけるものだけに限らない。「世紀末」という今ここにない世界のために、ありとあらゆる物を作ってもよいのが「MADサバ」のルールである。こちらはカラシニコフのハンドガードなどを製作ているAOHATE Customの代表。何やら現物合わせをしている…。

合板から削り出されたハンドガード。

こちらはかなりの大物。なにやら家具?を作ろうとしているようだ。

ペンキを塗って……

燃やしてボロボロに朽ちた感じにウェザリングしていく

ステンシルもきっちり塗らず、荒れた感じを出す。

そういうわけで完成。まずはDRESS & GUNチームの作品を見てみよう。

軍が廃棄した風の棚とガンラックである。

見た目は打ち捨てられて風雨に晒されボロボロ、な感じだがしっかり機能するものだ。

世紀末的自己主張を感じるハンドガード。

対するMADサバチーム

短い時間であったが、きっちりまとめてきたのはさすがである

ローマの剣闘士が用いた腕あて「マニカ」を世紀末アレンジしたもの。

暗視スコープ的な何か。暗闇で出会うと大変恐ろしいビジュアルである。

砂漠の民必須のダストゴーグル。

プラスチックボトルや植木用の小石を使ったベルトキット。

もはやどの辺りが100均グッズなのか溶け込んでいてわからなくなってしまったランタン。

「終末装備」「世紀末スタイル」は人それぞれ。自分が思い描く世界の数だけバリエーションが存在し、正解も間違いも存在しない。誰もが参加し、自分だけの終末を過ごすことができる「MADサバ」の世界は、これからも発展していくだろう。

その他、本稿に掲載し切れなかった写真は、下記ミリブロ公式FaceBookギャラリーにて公開中。是非こちらもご覧頂きたい。
Photo & Text: Chaka (@dna_chaka)
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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