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米海軍犯罪捜査局がビン・ラディン急襲作戦の暴露本著者、元・ST6 隊員マーク・オーウェン氏に対する調査を拡大

海外軍事
9.11 米同時多発テロ事件の首謀者である、オサマ・ビン・ラディン (OBL: Osama bin Laden) 容疑者の急襲作戦に参加していた、米海軍の元・精鋭隊員でベストセラーの暴露本を執筆したマシュー・ビソネット (Matthew Bissonnette) 氏について、個人の利益の為、現役当時の自身の立場を利用していたかどうか、米当局による調査が拡大している。ネットメディアのインターセプト (The Intercept) をソースに、海外ニュースサイトを賑わしている。


Photo: No Easy Day: The Firsthand Account of the Mission That Killed Osama Bin Laden
ビソネット氏は、2012 年に「マーク・オーウェン (Mark Owen)」のペンネームで「No Easy Day」を出版。世紀の作戦「オペレーション・ネプチューンスピア」における初の暴露本とあって当時大きな注目を集めた。また、それと同時に、当初より司法省、海軍当局から作戦の機密情報漏洩に関する調査を受けていたことも知られている。

しかし、調査の事情に詳しい者からの情報によると、今回の調査を主導している海軍犯罪捜査局 (NCIS: Naval Criminal Investigative Service) は、ビソネット氏が本来権限を持たないはずのビン・ラディン容疑者の死体写真 ("an unauthorized photo" となっているので 1 枚?) をコンピューター・ハードドライブの中に持っていたことから、調査を掘り下げる事となったようだ。

(米政府としては、安全保障上の観点からビン・ラディン容疑者の遺体写真を公衆の面前に晒すことを避けてきた)

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    NCIS は、ビンラディンの遺体写真の所有については、起訴しない取り決めをし、ビソネット氏のハードディスクを受け取った。

    また、調査の中で NCIS は、ビソネット氏がまだ海軍に所属していた当時に、軍事コンサルタントとして活動している E-メール の文書を発見。そこには、ビソネット氏が所属していた精鋭チーム (a.k.a. DevGru) に対して、企業から製品の供給を橋渡しすることが盛り込まれていた。

    5 年ほど前に、精鋭チームが拠点を置く東海岸バージニア州のバージニアビーチに作られた「エレメント・グループ (Element Group) 」と呼ばれるこの企業は、ビソネット氏もその設立を手助けしている。しかし、創設以来、同社はずっとシャッターを閉じたままとなっている。なお、当局の調べでは、エレメント・グループ社にはビソネット氏以外に、同氏が勧誘した 4 名の SEAL 隊員が関与していたとのこと。

    エレメント・グループのことを知る SEAL 隊員は匿名を条件に、「エレメント・グループは ST6 (SEAL Team 6) に対して装備品の販売をおこなった。少なくとも国防総省の請負業者 1 社との間で取り引きをしていた」と吐露している。

    当該請負業者は、日本のコアな装備ファンにもお馴染みの「アトランティック・ダイビング・サプライ (ADS: Atlantic Diving Supply)」であると言われている。当局の調査では、ADS 社がエレメント・グループに対して何十万ドルにも及ぶカネが流れている証拠が固まっているとのことで、ビソネット氏の企業がおこなっていたサービスの全容解明に努めている。

    The Intercept 2016/01/19

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