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ダーイッシュ (IS) の猛攻から英陸軍特殊部隊 SAS を救った米陸軍の軍用犬

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ダーイッシュ (IS) の猛攻から英陸軍特殊部隊 SAS を救った米陸軍の軍用犬
U.S. Air Force photo/Robbin Cresswell
Image is for illustration purposes only.
イラク北部、クルド管理下の境界線近くで、ダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL) 戦闘員らによる襲撃を受けた英陸軍特殊部隊 SAS (Special Air Service) のチームが、米陸軍の軍用犬の獅子奮迅の活躍により無傷で窮地を脱したことが報じられた。

SAS は、この地でクルド人治安部隊ペシュメルガ (Peshmerga) へ戦術指南の為に展開しており、その 10 日間に渡る訓練を終え、4 輌から成る車列を形成して基地へ帰還する途中だった。
車列を狙った簡易爆弾による攻撃を皮切りに、およそ 50 名からなる重武装のダーイッシュ戦闘員による攻撃が加えられている。反撃の糸口が掴めない程の激しい攻撃を受けていた中で、同じく戦術指南役として随伴していた米陸軍のハンドラーが機転を利かしてシェパード (Alsatian) を放ったところ、シェパードは猛然と眼前の戦闘員に襲い掛かった。

対するダーイッシュ戦闘員は、シェパードを撃ち殺そうと反撃するも、その敏捷な動き付いていくことが出来ずにミスショットを重ねた。

数多いるダーイッシュ戦闘員の中でシェパードは、ターゲットを 2 名に絞り込み襲い掛かっている。最初にその牙の餌食となったダーイッシュ戦闘員は、顔面や頸部を噛み付かれ、次のターゲットとなった戦闘員は腕と脚を噛みかれている。シェパードの猛攻を受けた 2 名のダーイッシュ戦闘員は、叫び声を出しながら現場を離脱したとのこと。

一件を報じた英国のタブロイド紙 ザ・サンによると、「SAS がイラクやアフガンといった戦場で軍用犬を作戦に投入することは多くあるが、部隊を窮地から直接的に救って称賛された事例はこれが初めてだと考えれる」としている。また、「本件はダーイッシュの猛攻を受け、米海軍特殊部隊 SEAL 隊員 1 名が死亡した件の数日後で同じ地域である」とも記している。

関連記事:
イラクでダーイッシュ (IS) の猛攻を受け、米海軍特殊部隊 SEAL 隊員 1 名が死亡

イヌは賢く献身的で、周囲 270 度にも及ぶ視野を持ち、動きも敏捷で、ひっそりと忍び寄るようなステルス性も備えている。また 1 平方インチ当たり 617 ポンドと噛む力が強く、攻撃能力としても十分に持ち、一方で痛みに対する耐性も持ち合わせている。こうした戦力としての有用性から、イヌを徴用するケースは多く、米軍では特殊部隊で用いるイヌ 1 頭に対し、訓練とディプロイメントの為に約 50,000 ドル (=約 540 万円) を費やしている。

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