フランス陸軍、FA-MASの採用を中止か?!
フランス兵士の代名詞とも言える、軍用小銃 "FA-MAS" が置き換えの危機になっている。
こう報じたのは、海外の銃器関連の情報を専門に取り扱っている著名なブログ "The Firearm Blog" 。同ブログでは、フランス軍でのFA-MASの置き換えに関しては、2009年にも話題に上った事があるとしているが、今回の話題再燃について最近おこなわれた国防委員会の席上で、"CEMAT" (Chef d'Etat Major de l'Armée de Terre:フランス陸軍参謀総長) の General Ract Madoux (ラクト・マドゥクス 陸軍大将) が確認したとする内容がソースとなっている。それによると、2013年にフランス陸軍では小銃の置き換え策を講じるとし、RFP (提案依頼) を発令するだろうとしている。
"FA-MAS" といえば、日本ではエアソフトメーカーの東京マルイ社が "FA-MAS F1" を、初の電動ガン化したモデルとして、一斉風靡したことが思い起こされるのではないだろうか。"FA-MAS" は、「MAS工廠 (こうしょう) のフルオートライフル」の意味からなる名称で、銃の名前としては、その後に続く "F1" となる。この "F1" は、特徴的な 25連のFA-MAS専用マガジンとなり、ハンドガードやグリップなど、一部にプラスチックを用いているものの、見た目よりも意外に重たい。また、国際的な軍事活動を展開する中で、安定した弾薬供給をおこなうといった兵站(へいたん)面の観点からも、NATOマガジンを採用することになり、"FA-MAS G2" が登場。グリップガードにおいて新・旧のモデル違いがあるなど、兵士間での評価は概ね不評と伝えられている。
現在もフランス軍の空挺部隊では東京マルイ社がモデルアップしたものと同じく "F1" を使用している。初弾の装填が銃本体を横倒しにしなければ給弾されないような個体が多く存在するほどに、運用上で致命的ともいえる状況が報告されるなど、問題となっている。
なお、同じフランス軍でも特殊部隊については、採用小銃は、以前より FA-MAS ではなく、M4 を採用し、SAW (Squad Automatic Weapon:分隊支援火器) に MINIMI といった組み合わせとなっている。
フランス軍の "GPMG" (General Purpose Machine Gun:汎用機関銃) には、"M52F1" を長く採用。初期は7.5mm (MAS1886と同じ)であったが、NATO弾決定後は 7.62mm弾 になっている。かなり重量のあった機関銃であったが、かの有名な ホチキスマシンガン の系譜ということもあって、運用面では好評であったと伝えられる。
そしてフランス軍での狙撃銃は、FR-F1/F2 ライフル。外観上の大きな違いとしては、F1 が木ストックを採用しているのに対し、F2 ではプラスチック・メイドとなっている点が判り易いところ。大きく、重い狙撃銃として、こちらも運用面では概ね不評となり、今後は使用されなくなる可能性が高いとされている。
フランス軍のピストルに目を移してみよう。フランス軍のピストルといえば、"PA-MAS" だ。こちらは、イタリア・ベレッタ社からのライセンス品となる。有名なベレッタM92FSは、フランス軍で言うところの "PA-MAS G1" となる。
フランス軍繋がりで脱線し、フランス軍における過去の採用銃器での回顧録的な話題に展開してみた。今回 "The Firearm Blog" で掲載された内容が事実とし、今後フランス軍から FA-MAS の採用がなくなるのであれば、過去のピストル、マシンガン、と順番に海外設計となってきた経緯からも、最後の砦となる自動小銃までもが変わってしまうと、各国の国軍におけるお国柄を垣間見ることが無くなり、ホビー観点からの主観としては、随分と面白味がなくなるという、率直な感想を持つところである。
ちなみに、The Firearm Blog では、FA-MAS の後継として、H&K 416、FN SCAR Mk.16、FN2000、Beretta ARX、Remington ACR ・・・ といった次世代小銃としてお馴染みの名前が挙がっている。
⇒French Army to replace the Famas Rifle 2011/11/23 - The Firearm Blog
Photo from French Ministory of Defense
こう報じたのは、海外の銃器関連の情報を専門に取り扱っている著名なブログ "The Firearm Blog" 。同ブログでは、フランス軍でのFA-MASの置き換えに関しては、2009年にも話題に上った事があるとしているが、今回の話題再燃について最近おこなわれた国防委員会の席上で、"CEMAT" (Chef d'Etat Major de l'Armée de Terre:フランス陸軍参謀総長) の General Ract Madoux (ラクト・マドゥクス 陸軍大将) が確認したとする内容がソースとなっている。それによると、2013年にフランス陸軍では小銃の置き換え策を講じるとし、RFP (提案依頼) を発令するだろうとしている。
"FA-MAS" といえば、日本ではエアソフトメーカーの東京マルイ社が "FA-MAS F1" を、初の電動ガン化したモデルとして、一斉風靡したことが思い起こされるのではないだろうか。"FA-MAS" は、「MAS工廠 (こうしょう) のフルオートライフル」の意味からなる名称で、銃の名前としては、その後に続く "F1" となる。この "F1" は、特徴的な 25連のFA-MAS専用マガジンとなり、ハンドガードやグリップなど、一部にプラスチックを用いているものの、見た目よりも意外に重たい。また、国際的な軍事活動を展開する中で、安定した弾薬供給をおこなうといった兵站(へいたん)面の観点からも、NATOマガジンを採用することになり、"FA-MAS G2" が登場。グリップガードにおいて新・旧のモデル違いがあるなど、兵士間での評価は概ね不評と伝えられている。
現在もフランス軍の空挺部隊では東京マルイ社がモデルアップしたものと同じく "F1" を使用している。初弾の装填が銃本体を横倒しにしなければ給弾されないような個体が多く存在するほどに、運用上で致命的ともいえる状況が報告されるなど、問題となっている。
なお、同じフランス軍でも特殊部隊については、採用小銃は、以前より FA-MAS ではなく、M4 を採用し、SAW (Squad Automatic Weapon:分隊支援火器) に MINIMI といった組み合わせとなっている。
フランス軍の "GPMG" (General Purpose Machine Gun:汎用機関銃) には、"M52F1" を長く採用。初期は7.5mm (MAS1886と同じ)であったが、NATO弾決定後は 7.62mm弾 になっている。かなり重量のあった機関銃であったが、かの有名な ホチキスマシンガン の系譜ということもあって、運用面では好評であったと伝えられる。
そしてフランス軍での狙撃銃は、FR-F1/F2 ライフル。外観上の大きな違いとしては、F1 が木ストックを採用しているのに対し、F2 ではプラスチック・メイドとなっている点が判り易いところ。大きく、重い狙撃銃として、こちらも運用面では概ね不評となり、今後は使用されなくなる可能性が高いとされている。
フランス軍のピストルに目を移してみよう。フランス軍のピストルといえば、"PA-MAS" だ。こちらは、イタリア・ベレッタ社からのライセンス品となる。有名なベレッタM92FSは、フランス軍で言うところの "PA-MAS G1" となる。
フランス軍繋がりで脱線し、フランス軍における過去の採用銃器での回顧録的な話題に展開してみた。今回 "The Firearm Blog" で掲載された内容が事実とし、今後フランス軍から FA-MAS の採用がなくなるのであれば、過去のピストル、マシンガン、と順番に海外設計となってきた経緯からも、最後の砦となる自動小銃までもが変わってしまうと、各国の国軍におけるお国柄を垣間見ることが無くなり、ホビー観点からの主観としては、随分と面白味がなくなるという、率直な感想を持つところである。
ちなみに、The Firearm Blog では、FA-MAS の後継として、H&K 416、FN SCAR Mk.16、FN2000、Beretta ARX、Remington ACR ・・・ といった次世代小銃としてお馴染みの名前が挙がっている。
⇒French Army to replace the Famas Rifle 2011/11/23 - The Firearm Blog
Photo from French Ministory of Defense
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