ソマリア海賊問題を海賊側の視点から描いた『Fishing Without Nets』予告編トレーラー
ソマリア海賊問題を海賊側の視点から描いたスリラー映画『Fishing Without Nets』の予告編が VICE の YouTube チャンネル上で公開中。
ソマリア海賊といえば、昨年日本でも公開されたトム・ハンクス主演の伝記映画『キャプテン・フィリップス (Captain Phillips) 』が同様の問題を扱っていたが、今作は海賊:襲撃する側の視点で描かれていることが話題となっている。
漁師である主人公は、戦争や海洋汚染によって漁が出来なくなり、悩んだ末にソマリア国外へ妻や子供を逃がすことを決断するが、密入国業者に支払う金が必要となり海賊となることを選ぶ。海賊一味に加わりフランス船籍のタンカーを襲撃し身代金交渉が始まる。
交渉が順調に進む中、主人公は怯える人質と友好を交わそうとする。その矢先、仲間の海賊数人が暴力行為に及ぼうとする・・・。
周辺環境の不遇により、自暴自棄となった人間の行動の裏にある〝道徳的なジレンマと苦渋の決断”を鋭く描いた問題作。
監督は、U2 のドキュメンタリービデオ『U2: 360 Degrees at the Rose Bowl』の編集を手掛け有名となった Cutter Hodierne が務めている。彼は1986 年生まれで、2012 年サンダース映画祭で「Short Filmmaking Special Jury Prize」を獲得している。このときの受賞作品『Jallaabasho Shabaq La'aan』が今作のベースとなっている。脚本作りのために海賊船に乗り込むなど、綿密な取材が行われたようだ。
出演者は地元ソマリアやケニアの俳優 (その殆どが演技未経験の素人の模様) を採用しているが、鬼気迫る演技に注目。アメリカのレビューサイトでは比較的高い評価を得ている。
尚、アメリカでは 10 月より公開中ではあるが、日本での公開は現在未定である。
合わせてメイキング映像も公開中である。VICE 2014/09/18, 10/28
Text: 弓削島一樹 - FM201411
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