キャスリン・ビグロー監督作品、象牙密猟を題材とした短編アニメ映画「Last Days」
『ゼロ・ダーク・サーティ』や『ハート・ロッカー』で監督を務めたキャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)が、象牙密猟を喰い止めるために短編アニメ映画『Last Days』を製作し、YouTube の Last Days 公式チャンネルで公開した。
紙芝居のようにシンプルなグラフィックでテンポが良く、英語が分からなくても内容が理解し易く、時間を逆再生する構成で違法な象牙売買のルートとプロセスが描かれており、後半には強烈な印象を与える映像となっている。
アフリカの野生動物密猟については過去のニュース「米海兵隊がパーク・レンジャーに戦術指南」「武装密猟者と戦う元米軍特殊部隊員」でも取り上げてきたが、密猟者は後を絶たないため益々深刻な事態となっている。
アメリカのTIME誌が行った監督へのインタビューによると・・・
15分に1頭の象の命が奪われている現実に心を痛め、密猟者が国際テロリストと密接な関係があることを知り、今そこにある深刻な危機と問題(種絶滅と国際テロ)を伝えるためにプロジェクトをスタートさせた。しかし、長編映画では数年掛かりの製作となり完成するまでに象が絶滅してしまう。一刻を争うために3分間の短編アニメ映画に切り替えた・・・とのこと。
脚本は『ボーン・アルティメイタム』や『コンテイジョン』のスコット・Z・バーンズ(Scott Z. Burns)に依頼し、ディズニーアニメーション作品『ライオン・キング』や『アラジン』などを手掛けたアニメ制作会社「 Duncan Studio 」が作画に協力した。環境保護団体「WildAid」と映画配給会社「Annapurna Pictures」が配給する。
「WildAid」では、違法な象牙売買がテロリストの収益源なることを訴えている。
Last Days 2014/12/07
Last Days official website
Text: 弓削島一樹 - FM201412
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