「アメリカン・スナイパー」Chris Kyle 氏を射殺、Eddie Ray Routh 被告の語られなかったストーリー

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現在公開中の映画『アメリカン・スナイパー』の原作者:クリス・カイル氏とその友人で退役軍人のチャド・リトルフィールド( Chad Littlefield )氏を2013年2月テキサス州の射撃場で殺害した罪に問われていた元米海兵隊員:エディー・レイ・ルース( Eddie Ray Routh )被告の裁判が24日に結審し、仮釈放無しの終身刑が言い渡された。

被告人は、事件当時には心神喪失の状態にあったことと、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症していたと、無罪を主張していた。

エディー・レイ・ルース被告について調査した興味深いレポートが、“Warfighter 財団”が主催する米退役軍人とその家族を取り上げる情報ニュースサイト「 Warfighter News 」に掲載されている。このレポートが今回の裁判に活用されたかは明らかにされていないが、裁判の開始を考慮して元米海兵隊員の Spencer Walker 氏(同サイト編集長)と Daniel Racca 氏(編集主幹)が、被告人の生い立ち / 軍隊での様子 / 事件発生の経緯などについて徹底調査を行った模様。尚、レポートは両氏によって作成されたものである。
レポートは全6章に分かれており、被告人が海兵隊に入隊する前から事件後までを関係者(親族や元米海兵隊員など)へのインタビューを基にし構成されている。入隊前の粗暴な行動と言動、入隊後・従軍中のトラブル、戦闘経験が無い事、除隊後の犯罪、精神病院での治療、クリス・カイル氏との出会い、事件直後の行動、PTSDについての見解、などが細かく記されている。被告人は裁判でPTSDを主張していたが、レポートによると彼は重度の【心因性障害】であり【統合失調症】の陽性症状(妄想、幻覚など)を発症しており、PTSDとの関連性を否定している。「もしもクリス・カイル氏がこの事実を事前に知っていれば死ぬことは無かっただろう」と、レポートでは記されている。

非常に長いレポートであるが、興味のある方は翻訳ソフトなどを駆使してご覧いただきたい。このような背景を知ることで映画の見方が変わるかもしれない。

Warfighter Foundation 2015/02/10
Text: 弓削島一樹 - FM201503

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