撮影後にピント位置を修正、インテルのスマホ用カメラセンサ「RealSense 3D」
半導体メーカーの Intel 社が主催するイベント:IDF( Intel Developer Forum )2015で、同社が開発を進めているスマートフォンに搭載可能なライトフィールドカメラ (Light-field camera) 用センサー『 RealSense 3D 』のプロトタイプがお披露目された。
ライトフィールドカメラは、複眼式のセンサーからの情報を3次元的に演算処理することで、撮影後にピント位置やボケ具合を自由に調整可能な静止画像データが得られシステムとなっている。以前より工業用モデルが幾つかのメーカーから登場しているが、2012年にアメリカの Lytro 社から民生用モデルとして初めてリリースされ、昨年発売されたデジタルカメラ「 LYTRO ILLUM 」は、一眼レフカメラほどの大きさがあり本体価格は約20万円となっている。
Intel 社の『 RealSense 3D 』は、撮影後のピント調整に加えて、被写体の大きさが計測できる仕様となっている。今年1月から発売を開始した 8.4インチ・タブレット端末「 Dell Venue 8 7000」に世界で初めて搭載されたが、これよりも小型で薄型のセンサーが今回発表されたプロトタイプである。IDF では、同センサーを搭載した6インチサイズのスマートフォンもお披露目されたが、試作モデルのためデモンストレーションは行われなかった。現在、鋭意開発中とのこと。
ピンボケ失敗写真から解放される夢の様なシステムが、手軽なスマートフォンサイズに収まれば、エアガンのコレクション写真の撮影や、サバゲーやリエナクトメントなど様々なシーンで活用できるだろう。ソフト面なども含め技術的に発展途上の部分は多いようだが、将来的には動画対応への期待も膨らむ。
Text: 弓削島一樹 - FM201504
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