旧日本軍の重慶爆撃を題材とした中国映画「The Bombing(仮題)」にブルース・ウィリス氏が出演か
アメリカの週刊誌:Newsweek のウェブサイトに掲載された記事によると、ハリウッド俳優のブルース・ウィリス( Bruce Willis )が、旧日本軍による“重慶爆撃”を題材とした中国映画『 The Bombing(仮題)』の出演に向け契約書にサインし、それから僅か数日後に上海の撮影現場に入った、と報じている。
重慶爆撃は、旧日本軍によって日中戦争期間中の1938年12月4日~1943年8月23日の間に行われた中華民国(当時)の重慶に対する戦略爆撃のことであり、中国側の資料を元に推計した犠牲者数は約1万人にのぼったとされている。
多数の戦闘機を持ちながらもパイロット不足に悩んでいた当時の中国軍は、アメリカ人志願兵を教官として招きパイロット育成に当たった。ブルース・ウィリスが演じるのはその教官役で、パイロット候補生役に韓国の俳優:ソン・スンホン( Song Seung-Heon )が出演する。他には、中国の俳優:劉 燁(リウ・イェ)や謝 霆鋒(ニコラス・ツェー)が共演するようだ。作品には国有映画会社の“中国電影集団”も出資を行っている。
映画製作の意図として、歴史の事実を映画のハイライトとしながら教科書には載らないような戦時下の状況を描き、後世に伝える為としている。プロデューサーの1人である楊歩亭(ヤン・プーティン)はインタビューに答え「当時、アジア各国が戦争の影響を受けたので、この作品は我々にとって非常に重要です。戦争で何があったかを新しい世代に学んで欲しい。」と語ったようだ。
現在アメリカでは映画館への客足が遠のき興行不振の傾向にあるが、イギリスの大手新聞:ガーディアン紙の調べによると、中国の2014年度興行収入を2013年と比較すると34%も増加しており、2014年度興行収入ランキングで1位に『トランスフォーマー/ロストエイジ』、3位に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、4位に『X-MEN:フュ―チャー&パスト』といったハリウッド作品が大人気だったとのこと。
ブルース・ウィリスが出演した『エクスペンダブルズ2』と『G.I.ジョー バック2リベンジ』は、中国での興行収入が5000万ドルを超えていることから、今回のオファーがあったのでは?と推測されている。
『 The Bombing(仮題)』の公開は、早ければ今年中もしくは2016年早々に予定しているとのこと。
Newsweek 2015/06/04
Text: 弓削島一樹 - FM201506
ブルース・ウィリスが出演した『エクスペンダブルズ2』と『G.I.ジョー バック2リベンジ』は、中国での興行収入が5000万ドルを超えていることから、今回のオファーがあったのでは?と推測されている。
『 The Bombing(仮題)』の公開は、早ければ今年中もしくは2016年早々に予定しているとのこと。
Newsweek 2015/06/04
Text: 弓削島一樹 - FM201506
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント