ブルース・ウィリス主演、旧日本軍による「重慶爆撃」を題材とした映画『AIR STRIKE』
ブルース・ウィリス( Bruce Willis )が戦闘機パイロットの教官役で出演する旧日本軍による“重慶爆撃”を題材とした中国映画『Air Strike』(原題:大轟炸)の海外版トレーラーが公開された。本編の見所となる大空中戦に登場する大日本帝国海軍 九六式陸上攻撃機や中華民国空軍 ポリカルポフ I-16などの航空機は、コンピューターグラフィックスを駆使して描かれている。
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重慶爆撃は、旧日本軍によって日中戦争期間中の1938年12月4日~1943年8月23日の間に計218回行われた中華民国(当時)の重慶に対する戦略爆撃のことであり、中国側の資料を元に推計した犠牲者数は約1万人にのぼったとされている。当時の中国軍は、多数の戦闘機を保有しながらもパイロット不足に悩まされていた。事態を打開するため、アメリカ人志願兵を教官として招致し、若手パイロットの育成に力を入れるようになった。
本作は、重慶の重要軍事施設を守るために基地に配属された5人の中国人青年パイロットが物語の中心になるようだ。彼らの教官役をブルース・ウィリスが演じる。尚、時代設定は1940年となっている。
主な出演者は、「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)、テレビドラマ「エデンの東」で主演を務めた韓国の人気俳優:ソン・スンホン( Song Seung-Heon )、「ポリス・ストーリー/レジェンド」などに出演した中国の俳優:劉燁(リウ・イェ)、香港を中心に活躍中の謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、香港出身の歌手:陳偉霆(ウィリアム・ワイ・ティン・チャン)、ドイツ出身で台湾で活躍中の女優:張鈞甯(チャン・チュンニン)、日本のCMにも多数出演している中国の女優:范冰冰(ファン・ビンビン)。
監督は、本作で長編2作目となる中国出身のシャオ・ファン(Xiao Feng)。撮影は中国上海などで2015年5月から11月まで行われた。アートディレクターとして、太平洋戦争の沖縄戦を舞台にした戦争映画「ハクソー・リッジ」で監督を務めたメル・ギブソン(Mel Gibson )が参加している。
尚、本作は第2次世界大戦連合国戦勝70周年記念として製作されたものであり、映画製作の意図として、歴史の事実を映画のハイライトとしながら教科書には載らないような戦時下の状況を描き、後世に伝える為としている。
2018年10月26日に中国とアメリカの一部の劇場で公開予定。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201809
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