黒い眼帯の女性戦場ジャーナリスト「メリー・コルビン」の伝記映画『A PRIVATE WAR』
黒い眼帯がトレードマークだった女性戦場ジャーナリスト:メリー・コルビン(Marie Colvin)の伝記映画『A PRIVATE WAR』の海外版トレーラーが公開された。本作は、2012年の米ヴァニティ・フェア誌に掲載された作家マリエ・ブレンナー(Marie Brenner)による記事「Marie Colvin's Private War」を原作としている。
メリー・コルビンは、UPI通信社のパリ支局長を経て英サンデー・タイムズ紙に所属。中東、チェチェン、コソボ、西アフリカのシエラレオネ、アフリカ南部のジンバブエ、東ティモールなど世界各地の戦争・紛争地域を特派員として精力的に駆け回った。1986年には、カダフィ大佐として知られるリビア最高指導者:ムアンマル・アル=カッザーフィーへのインタビューを行っている。2001年にスリランカ軍の放ったRPGの爆発により左目の視力を失ったが、PTSDを発症しながらも現場に復帰し、以降は黒い眼帯が彼女のトレードマークとなった。2012年のシリア騒乱の取材中にシリア政府軍の砲弾を受けこの世を去った。享年56歳。外国人記者協会ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤーなど多くのプレス賞を受賞している。
監督は、メキシコ麻薬戦争を題材とした「カルテル・ランド」でメガフォンをとったマシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)。同作は、2016年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。脚本は、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」を手掛けたアラッシュ・アメルが担当。撮影監督は、アカデミー賞撮影賞を「JFK」などで3回受賞している名匠ロバート・リチャードソン(Robert Richardson)。
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・メキシコ麻薬戦争のドキュメンタリー映画「カルテル・ランド (Cartel Land)」が5月に日本公開
2018年11月16日全米公開予定。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201809
2007年イラクで取材中のメリー・コルビン
Photo from Marie Colvin Official Site.
監督は、メキシコ麻薬戦争を題材とした「カルテル・ランド」でメガフォンをとったマシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)。同作は、2016年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。脚本は、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」を手掛けたアラッシュ・アメルが担当。撮影監督は、アカデミー賞撮影賞を「JFK」などで3回受賞している名匠ロバート・リチャードソン(Robert Richardson)。
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メリー・コルビンを演じるのはデヴィッド・フィンチャー監督作品「ゴーン・ガール」で主人公の妻エイミーを好演し、多くの映画賞にノミネートされたロザムンド・パイク(Rosamund Pike)。共演は、TVドラマシリーズ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」で連続殺人犯ポール・スペクターを演じたジェイミー・ドーナン(Jamie Dornan)、「ハンガー・ゲーム」シリーズでシーザー・フリッカーマンを演じたスタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)、「ワルキューレ」でハインツ・ブラント大佐を演じたトム・ホランダー(Tom Hollander)、「ボーン・レガシー」や「キャプテン・フィリップス」に出演したコリー・ジョンソン(Corey Johnson)など。
© Aviron Pictures. All Rights Reserved.
2018年11月16日全米公開予定。日本での公開は現在未定である。
Text: 弓削島一樹 - FM201809
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