ムスタング・サバイバル、アークテリクス、オークリーなどがCOVID-19対策用製品の生産開始
Photo from CBC/Radio-Canada
現在、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で全世界的に医療機関向けの防護具が不足している。この緊急事態を受けて非医療系企業が医療用製品の開発と製造を行う事例が増えていている。
カナダのブリティッシュコロンビア州では、軍用のサバイバルスーツやライフジャケットなども手掛ける海洋用品メーカーのムスタング・サバイバル(Mustang Survival)とアウトドア用品メーカーのアークテリクス(Arc'teryx)が、地元アパレルメーカーのボードルーム・クロウズなどと提携して、医療用ガウン(レベル3)の材料調達、設計、製造を開始した。今後数週間で9万着が医療機関へ提供される予定となっている。
提携企業のデザインチームは、カナダ医療当局:バンクーバー・コースタル・ヘルス(Vancouver Coastal Health)の意見をもとに、2週間で医療用ガウンを開発した。医療用ガウンに使用されている一般的な材料は世界的に不足しているため、防水ジャケットやドライスーツで使用している防水透湿性を備えた材料で代用することにした。使い捨ての不織布ガウンと異なり、洗浄することで再利用が可能。ムスタング・サバイバルは通常製品の生産をしばらく中止し、医療用ガウンのみに注力する方針とのこと。
Photo from CBC/Radio-Canada
また、高品質なアイウェアなどを手掛けている米カリフォルニア州のオークリー(Oakley)は、地元の医療コミュニティと協力して医療従事者向けのフェイスシールドを開発し、大量生産を開始した。このフェイスシールドは、既存製品のツル部分にアタッチメントを介して装着出来るもので、既に医療機関への提供が始まっている。また、北米やヨーロッパの医療機関に対しては、2万個のアイプロテクションを寄付している。
Source: B.C. outdoor wear companies change gears, start making protective gowns for health-care workers
Text: 弓削島一樹
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